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Q-info 第98号 2016年02月発行【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第閏73回

お伺いした会社 神野織物株式会社
お話を伺った方 代表取締役 神野 哲郎 様
事業内容     手ぬぐい、タオル等の製品企画、制作、販売
会社の所在地  〒564-0082 大阪府吹田市片山町4丁目33-40
連絡先など    TEL:06-6337-0112(代表)  FAX:06-6337-0116
URL        http://www.e-kanno.com/

 大阪吹田にある神野織物株式会社様をお訪ねし、神野社長にお話を伺いました。神野社長
明治32年に北海道の小樽で創業者が事業を始めたのがルーツだとか。
その後大阪神野商店を経て昭和33年に神野織物㈱を設立し現在に至っておられます。
現社長は5代目にあたられるそうです。

 反物の取り扱いから手拭い、タオルと変遷し、今では手拭いやタオルの
専門商社として海外も視野に幅広く活動なさっています。

特に50社を越える協力工場を有し、顧客からのオリジナルな商品の注文に
応えておられます。周年行事などの時の記念品やノベルティとしての
オリジナル手拭いやタオル、また、コンサート会場での写真入り手拭いの販売など、
オリジナル商品が伸びているそうです。

 今回お話を伺って知ったのですが、日本の手拭いというのは日本独自のもの
だそうです。注染と言われる本染めのものは、プリントとは異なり、日本独特の
風合いをかもし出しています。

近年ではインテリアとして海外での人気が出ているとか。
そしてまた、販売の伸びはタオルより手拭いの方が多くなってきているそうです。

 商談コーナーこの本染めの手拭いは職人が手で染めており、製造できるところは全国で
30軒以下だそうで、日本の伝統工芸品としての価値もますます高まってきています。
インテリアとしても注目されてきているこの日本手拭い、神野社長は
『日本独特のこの日本手拭いの良さを海外に認めさせたい』とおっしゃって
おられました。

また、手拭いに似たものとしてハンカチがありますが、ハンカチと手拭いとは
根本的に晒し方が違うのだそうです。

 ハンカチは洋晒(ようざらし)といって、自動精錬という設備で短時間に張力や
熱、そして塩素系漂白剤などを付加して晒します。それに対して手拭いは
和晒(わざらし)といって、大きな釜に入れて引っ張りも伸ばしもせず長時間かけて
晒します。ですので、和晒しは綿本来の柔らかさが出るのだそうで、
ハンカチの代わりに手拭いを使うと手に優しい感触を感じることが
できるそうです。また、手拭いはガラス拭きにも最適だそうです。

家のタンスの中に眠っている日本手拭い、ハンカチ代わりに早速使ってみようと
思っています。

神野織物さんとシスポートとのお付き合いはMS-DOS時代にさかのぼります。
当初はTEC社の事務コン「帳作」という伝票発行マシーンを使っておられましたが、
入り数管理ができないことがネックになっていました。

『はんばいQ』操作中の様子入り数管理とは何個入りのものを何箱売ったらバラで何個に相当するかという管理を
することを指し、ダースで売り買いをすることが多いこの業界では入り数管理が
必要だということで、当社の『はんばいQ』を少しカスタマイズして
使いやすくしてご提供しました。

以来、現在まで『はんばいQ』のファンのお一人として重宝して使っていただいて本社外観
おります。

 海外で日本手拭いの良さを認めさせたいとおっしゃっている神野社長の夢が
実現し、世界規模で売上が拡大することを祈念しながら、そしてそれが日本文化の
継承と発展に寄与することを確信しながら帰路につきました。