Q-info 第108号 2016年12月発行 【読者訪問】

読者訪問 第83回

お伺いした会社 井上研磨工業株式会社
お話を伺った方 井上 幸輔 さん
会社の所在地  〒564-0054 大阪府吹田市芳野町11-7
連絡先など   TEL 06-6380-7373  FAX 06-6380-7529  
事業内容    金属加工業(金属研磨、加工)

 今回は大阪吹田の井上研磨さんにお邪魔しました。
かなり古くから弊社の『はんばいQ』をお使いいただいているユーザーさんで、
得意先別の専用伝票の印字、商品ラベルシールの印刷、作業指示書の出力などの
カスタマイズをしてお使いいただいております。

井上研磨工業様材料 現社長のご子息、井上幸輔さんにいろいろとお話を伺いました。
同社は昭和36年に創業され、その後法人化されて現在47期目を迎えておられます。
現在の社長は4代目だそうで、いずれ井上さんが5代目社長を継がれるとか。

 おやりになっておられるのはステンレス部品の研磨とスーパーなどの陳列棚に
使われる金属製ネット製作の二つの事業で、売上ベースでほぼ半々だそうです。

もともとは研磨専門でおやりになっていたそうですが、熟練工の高齢化や人材不
足などもあり、新たな事業の構築をということでネット加工の事業を
始められたそうです。

 左の上の写真が磨く前の材料で下の写真が磨いたあとのものです。同じもので
はありませんが、磨く前と後との違いはお判りいただけると思います。

磨く材料はいろいろで小さなものからかなり大きなものまであるそうです。船の
スクリューは磨く前と磨いた後では燃費が25%も改善するそうです。また、
原子力関係では、0.001mmの精度を要求されるなど、高い技術が必要となります。

一人二人でやっている研磨専門工場はたくさんあるそうですが、原子力関係や
薬品関係など精密な研磨を要求されるところに、研磨の老舗としての自負を持って
高い技術力を背景に他社との差別化を図っていきたいとおっしゃっていました。

 一方、金属製ネットの製作事業の方では、スーパーやコンビニなどの陳列棚を
手掛けているある会社との連携で業績を伸ばしてきておられます。特に
コンビニなどの新装や改装のときには陳列ネットの注文が急に出てきて、しかも
短納期対応を迫られます。井上研磨工業様作業風景

朝、注文が来てすぐに加工製作して塗装して午後に出荷するなどというようなことも
珍しくないとか。コンビニやスーパーでのディスプレイ関係の需要は堅調で、
これからも短納期対応を武器に業績を伸ばしていきたいとおっしゃっていました。

「小さな町工場にはなかなかいい人材が来てくれない」と人材不足を嘆いて
おられましたが、老舗としての研磨の技術、顧客の要求に応える短納期製作など、
自社の強みを活かしてますます発展していっていただけることを期待して
帰路につきました。