Q-info 第87号 2015年03月発行
        【一丁噛】

いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第82回:東京一極集中

 いよいよ北陸新幹線(金沢・富山~長野間)が開業します(2015年3月14日開業)
長野から金沢までが開業し、北陸地方の人が待ち望んでいた新幹線がやってくるのです。
高崎・東京間は上越新幹線と共用しますが、金沢から東京まで最速2時間28分で結びます。
 JR東日本とJR西日本が共同開発したE7系・W7系車両が投入され、グリーン車よりもハイクラス
なグランクラス車両(2列・1列)の投入、洗浄便座トイレの設置、全座席への電源コンセントの設置、

交流・直流両用対応の電源制御装置など、鉄道ファンなら興味が尽きないところですが、手放しで喜んでいいのかどうか、複雑
な気持ちです。というのは、何でもかんでも東京に集中してしまう“東京一極集中”が更に加速されると思うからです。
 今まで金沢はどちらかというと関西圏のようなところがありました。
大阪から金沢までは特急“サンダーバード”が最速2時間39分で結びます。一方、金沢・東京間は在来線越後湯沢経由で3時間
47分かかっていました。すなわち、金沢から見ると大阪へは約2時間40分、東京へは3時間半以上かかっていたのですが、そ
れが逆転し東京まで2時間半で行ってしまうのです。つまり金沢から見ると、大阪より東京の方が近くなるということなんです。
これは極端に言えば、金沢は関西圏から首都圏になるということですよね。

 右図を見て下さい。これは都道府県毎にその都道府県での法人所得を集計してグラフ化したものです。つまりそのエリアの企業
から出てくる申告所得を集計したということです。本社が集中している東京が一番多いのは当然ですが、過去のデータとの比較
に注目していただきたいのです。グラフの「赤」の折れ線は昭和24年のデータです。全国の法人所得のうち、約35%が東京に
集まっています。平成20年のグラフは「黒」の折れ線です。なんと
東京には約50%の所得が集まっているのです。全国の法人所得の約
半分が東京に集まっているのです。しかも、昭和24年から平成20年
までの60年間で、その集中度合いは15ポイントも進んでいたのです。

無題

いまやスーパーといえばイオンばっかり、家電といえばヨドバシカメ
ラやビックカメラなど、関東勢の独壇場です。なんでもかんでも東京に
一極集中していいんでしょうか。私はイオンよりせめてイズミヤへ・・・、
ヨドバシよりジョーシンへ・・・なんてささやかな抵抗をしていますが(笑)
 これから高齢化社会を迎えます。蛍光灯がつかないと言ったら、蛍
光灯のグロー球を替えに来てくれる近くの“町の電気屋さん”は激減し
てきています。安倍政権は「地方創生」を重点政策に挙げていますが、
果たして本当に地方が元気になるんでしょうか。
 ちょうど2年前の2013年3月発行の第63号でも、同じようなことを
書いていますが、国に期待するばかりではなく、まずは自分たちができ
ること、地方や地域ということを今一度考えてみようじゃないですか。

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