Q-info 第88号 2015年04月発行
        【一丁噛】

いっちょかみ“一丁噛”が行く!第83回:食材の安心安全

 グルメ番組が流行りだして久しいですが、皆さんはよくご覧になりますか?

私はどうもあまり好きじゃないですね。というのは、食べてるレポーターは美味しい思いをしているのに

こっちは指をくわえてみてるだけ。なんか、これ見よがしな気がしてあまり好きになれません。

 しかしながら、美味しいものを食べることについては目がありません。特に新鮮な魚や野菜などを

ベースにした料理は大好きですね。でも、本当に新鮮なのかどうか、いや、はたして本当にまともな

食材が使われているのかどうかについては、自分で判断する自信はありません。

食品偽装事件はまだ記憶に新しいところですが、その発覚した経緯をみてみると消費者が擬装を

見破ったのではなくて内部告発だったそうです。騙された人が気付いたんじゃないというところが

人間の味覚のいい加減さを表しているみたいですね。

どんな食材が使われているのかを舌で判断するのはどうやら難しいようです。

一流の芸能人と三流の芸能人を食材当てで仕訳するバラエティ番組がありますが、あれを見ても

明らかなように、普段からいいものを食べている(と思われる)芸能人でさえ、1万円のステーキと

数百円のステーキの見分けができません。

ですから、一流ホテルでの「なんたらエビ」や「◯◯産」という表示に騙されたんですね。

 どうも日本人はブランドに弱い。自分の判断ではなく、「◯◯産」だとか「うまいと評判だ」とか

聞いたら、本物でうまいと思ってしまう。食品偽装事件の背後には、そういった日本人の

ブランド志向や口コミ志向があるんですね。少々へそ曲がりな私は、いくら高いものでもまずいものは

まずい。だから、自分が食べてみて『うまいもんはうまい! まずいもんはまずい!』と思うように

しています。

 しかしながら、使われている食材が本物かどうか、新鮮かどうかなどは自分の舌に自信がないだけに

ちゃんと示して欲しいと思いますね。そんな思いからか、食品業界では最近はトレーサビリティが

うるさくなったと聞きます。トレーサビリティとは「食品の安全を確保するために,栽培や飼育から

加工・製造・流通などの過程を明確にすること。またはその仕組み。」だそうで、いろいろな管理が

行われています。スーパーで買う食品にもほとんどすべてに産地表示がしっかりと

してありますよね。消費者の安心心理に訴えているんですね。

 めったに行かないんですが、高級なステーキハウスに行くと肉の“個体番号”が掲示されていたりします。

“安心・安全”を訴える番号の掲示よりも敷居の低いお店で美味しいお肉を少しでも安く提供して

欲しい“安直・安価”を願うのは私だけでしょうか。