Q-info 第91号 2015年07月発行
        【一丁噛】

いっちょかみ”一丁噛”が行く! 第86回:マイナンバー

 最近、あちこちでマイナンバーの講習会や勉強会が開催されています。どの企業にとっても対岸の
火事ではないだけに勉強会などへの関心も高まりつつあると言うことなんでしょうか。
しかし聞けば聞くほど、まだまだ不確かなところが多いのも事実。本当に来年1月からスタートできるので
しょうか。
 
 そもそも、この制度の根拠となる法律ができたのは2年前の5月です。「国民一人一人に番号を
付番し、その番号を納税、社会保障給付の手続に利用することで、国民の負担と給付を公平に、
かつ効率的に行う」ことを目的に制定されました。

この法律ができる前には、国民総背番号制などと言われたものがいろいろあり、プライバシー保護の
視点からそのたびに反対運動が起こり、実現するには至りませんでした。それが財政赤字問題や
社会保障の不正受給問題、消えた年金問題などを受けて、徐々に総背番号制も仕方がないといった
風潮になって成立にこぎ着けられたような気がします。
 
 しかし、本当に全く問題がないのでしょうか。確かに国民一人一人に番号を付して管理すれば、
管理する側にとって都合がいいことは明かです。逆に管理される側にとっては、すべてが白日の下に
さらされる危険性があり、プライバシーの観点からも不安がよぎります。来年からスタートするという
ものの、まだまだ決まっていないことも多く、ギリギリになって時間切れで見切り発車するようでは
たまったものではありません。

もっと時間をかけて制度設計をしっかりして、国民の理解、企業の理解ももっと深めて・・・・という
コンセンサスが必要ではないかと思うのですが如何でしょうか。

 どうも現在の政権は、数の力なのかやりたいことを強引にやるという傾向があります。国民の
半数以上が反対や不安を感じていても、国会で決議さえすればできるというやり方、この国の将来に
不安を感じているのは私だけでしょうか。