Q-info 第78号 2014年06月発行 読者訪問

読者訪問 第53回

お伺いした会社 株式会社デリバリーサービス
お話を伺った方 代表取締役社長 山田 博彦 様
事業内容    運送業(新聞折り込みチラシ配送、メール便配送、旅行カバン配送など)
会社の所在地  〒604-0907 京都市中京区河原町通竹屋町上ル大文字町238番地
連絡先など   TEL:075-211-6541   FAX:075-211-6875
URL       http://www.delivery-service.jp
e-mail     delivery-service@isis.ocn.ne.jp

山田社長

 今回は“読者”というより“支援者”といった方がいいかもしれないデリバリーサービスさんをお訪ねしました。
そう言いましたのは、このQ-info、いつもデリバリーサービスさんから皆様のお手元にお届けいただいてい
るからです。まさに、Q-infoの“関係者”といったところです。
 みなさん、メール便というのをご存じですよね。宅配便のシステム(配送網)を利用して、書類や商品カタ
ログなどの、郵便法上の「信書」ではない軽量な荷物を運ぶ運輸業者による輸送サービスを指します。
(デリバリーさんは信書の送達許可も得ておられますので、「信書」を配達することも可能です)
大手の宅配便業者がこぞって行っているサービスですが、デリバリーさんは特に京都の
業者という強みを活かし、京都市内はA4サイズ封筒(角2)500gまでを50円(税別)で配達
するというサービスをなさっています。ですので、当社でもこのQ-infoの創刊時から
デリバリーさんに配達をお願いしております。
(ちなみに、滋賀県・京都南部地域は70円、その他の地域(全国)は76円となっています(いずれも税別))
デリバリーサービスさんはもともと京都新聞の販売店に、折り込みチラシを配送する事業をなさってお
り、いまでも大きな事業の柱となっています。また、観光客を対象に京都駅から宿泊ホテルまで旅行カバ
ンを配達するサービスや、官公庁を中心に各種書類やポスターなどの定期配達なども手掛けておられます。
 同社は昭和60年に現山田社長の弟様が山田運送店として運送業を開業され、平成元年に法人化して社名
も現在の株式会社デリバリーサービスに変更されました。

本社外観

現在の山田社長は京友禅の会社にお勤めになっていたのですが、弟である当時の社長から『手を貸して』
と言われ、平成11年に同社に入社されました。52歳の時だったそうです。
 運送業など全く未知の世界の中で、世の中のいろいろな新たな運送ニーズを探しながら飛び込み営業として外回りをしていた
ある日のこと、博物館に行ったら各地の博物館や大学、官公庁などに展示会のポスターを定期的に発送するニーズがあることを
知りました。話を聞いてみると、ポスターを丸めて紙管(しかん)という紙の筒に詰めて、宛名ラベルを貼って郵便局に出してい
るとのこと。1,000枚以上の発送はコストと手間のかかる仕事だと聞きました。「ポスターを丸めずにそのまま送ることができ
れば、送る側も手間とコストが削減でき、受け取った側もすぐに張り出しができるというメリットがある」と思った山田氏は、
「そのポスター、丸めずに送りまひょか?」と提案。ポスターは丸めて紙管に詰めて送るしかないと思っていた博物館側は驚き
ながら半信半疑で頼んでみるとポスターをそのまま受け取って送り先に運んで手渡ししてくれる。たちまちこの話は他の博物館
や美術館、大手新聞社、NHKなどを中心に広がり、送りたいものを送り手のニーズをくみ取ってこまめに送ってくれる運送屋さん
としてシェアを広げていきました。まさに、小規模事業者だからできたチャレンジでした。前述のメール便も新聞販売店の人に
配ってもらうという発想からスタートしたそうで、常に新しい発想で新たなニーズを掘り起こしておられます。
 平成17年にもっぱら対外的な営業活動を担ってこられたご自身が社長に、弟様が会長にそれぞれ就任されました。
平成18年には個人情報保護を目的に有限会社中小企業診断所(SBC) の支援のもとプライバシーマークを取得し、平成21年には総
務省近畿総合通信局より特定信書便事業の許可を受けるなど、社長になられてからも事業環境の整備と新しい事業展開を常に考
えて実践しておられます。
 これから高齢化社会を迎える中で、地域の高齢者や買い物弱者への新たなサービスを模索中だとのこと。まさにソーシャルビ
ジネスとして地域とともに事業の発展を期しておられるデリバリーサービスさんと山田社長にエールを送りたいと思います。