Q-info220【読者訪問】神野織物株式会社

第195回 神野織物株式会社

お話を伺った方 代表取締役 辻 良岳 様
会社の所在地  〒564-0082 大阪府吹田市片山町4丁目33-40
電話番号    TEL:06-6337-0112(代表)  FAX:06-6337-0116
URL      http://www.e-kanno.com/
事業内容    手ぬぐい、タオル等の製品企画、制作、販売

「ファブレス型」のカスタムオーダー体制
    ~ 顧客のデザインに基づく
          完全オリジナルの製品づくりに特化~

前回、この読者訪問の取材でお話を伺ってからちょうど10年が経ち、昨年、社長交代された神野織物(株)様の辻新社長をお訪ねしました。

甲子園タオルに見る“個人の思い”への伴走とそれを支える短納期対応

 同社は自社工場を持たない「ファブレス型」の経営形態をとっており、在庫を持たず、顧客の要望に基づく完全オリジナル(カスタムメイド)の製品づくりに特化しています。
この体制によりタオルや手拭いだけでなく、ゲーミングマウスパッドやエコバッグなど、顧客の要望に合わせた多種多様なアイテムを柔軟に展開できる点が大きな特徴です。

 その強みを活かして取り組んでおられるのが甲子園出場選手の個人・家族向け記念タオル事業です。
選手の名前を入れたオリジナルなタオルを制作し、甲子園出場という「何十万分の1」の奇跡を形にしたいという家族の熱い思いを形にしています。
そして更にその思いに応えるために、他社では半年ほどかかるタオルの制作納期をデザイナーの待機体制により2ヶ月以内に短縮しているとのことで、顧客の思いに寄り添った対応をなさっています。

AI時代だからこそ光る「泥臭い」対話

 効率化が優先される現代において、辻社長は『人間同士の対話(ヒアリング)を何よりも大切にしている』とおっしゃいます。

単に言われたものを作るのではなく、その製品の先に「何を目的としているか(投資に対するリターン)」まで踏み込んで考えておられます。
大手企業がチャットボットなどで効率化する中、あえて直接的なコミュニケーションを通じた「泥臭い」対応こそ中小企業の取り柄として定義し、顧客との信頼関係を築いておられるのです。

 同社が単なる「タオルの製造受託会社」ではなく“デザインとスピード、そして人間味あふれる対話によって顧客の願いを具現化するパートナー”として、これからも顧客からの更なる信頼を得て、ますます発展されることを祈念しております。

(米田)