Q-info220【スタッフのつぶやき】『重い』本たち
本棚がいっぱいで困っています。
今の家に引っ越したときに、それなりに収納できる本棚を用意しました。
これでしばらくは大丈夫、と思っていたのですが、少し目を離している間にまたいっぱいになってしまいました。
もともと本は好きですが、この「好き」の半分ぐらいは「本という物体が好き」なんだということに大人になってから気づきました。
文庫本よりハードカバー、装丁は凝っていればいるほど良く、三方金だったりするといいお酒を開けます。
図鑑や図録の存在感にも滅法弱く、博物館や美術館ではよく買って帰ってしまいます。
その結果、でかく重くかさばる本が、あっという間に本棚のスペースを消費して今に至る、という流れです。
電子書籍という手段もあるのですが、乗り換えようとすると「本という物体が好き」だという事実が邪魔をしてきます。
便利なのは分かる、場所に困らないというのもその通りだと思う。
でも、元は木だったんだなと実感させるあの重みもなく、ページをめくったときのインクの匂いや、残りページの厚みも栞紐のヨレも表紙裏のちょっとした遊びも、そうしたものがいろいろなくなった「本の内容」だけにどれぐらいの価値を見出せばいいのか、まだ計りかねているのが正直なところです。
……ということを切々と語ったのですが「思想が面倒くさすぎる」「話をすり替えるな」「みんな折り合いをつけているから本棚が空いている。なぜそうしない?」と散々に言い負かされ、観念して整理を始めました。
書庫のあるような家に住みたいものです。
システム開発部 浅井 康太