Q-info222【読者訪問】ルート会計事務所

第197回 ルート会計事務所

お話を伺った方 税理士 徳村 拓希 様
会社の所在地  〒604-8213 京都市中京区姥柳町203 パラドール烏丸ビル512
電話番号    TEL:075-223-6777  FAX:075-223-6778
URL      http://route-tax.jp/
事業内容    会計業務 / 経営計画・資金繰 / 税務・確定申告業務 他

AI時代のM&Aと人間力が支える事業承継
    ~ AIの活用と“人間対人間”の対話の必要性 ~

 AIの活用が急速に広がる中、その影響などを伺いたくて、2年前に当コーナーにご登場いただいた弊社顧問税理士の徳村先生を訪ねました。
「最近ではAIの活用が急速に進んでいますが、業務にはどのような変化がありますか?」
とお聞きしたところ、

「非常に楽になりましたね。インタビューの録音から議事録を作成したり、要点を整理したりするのはAIがパパっとやってくれます。そして、税理士業務のような専門知識が必要な仕事もAIが答えを出せるようになってきています。しかし、最終的には「人間対人間」の対話、顔を見ての相談やアドバイスといったコンサルティング的な部分が重要になってくると感じています。
特に相続やM&Aは、お客様の「どうしたいか」という強い意志や思いが介在するため、AIには代替できない人間の介入が不可欠です。」

とおっしゃっていました。

債務超過で赤字決算の会社のM&A

「債務超過で赤字決算の会社のM&Aを手伝ったことがあります。」と話し出されました。
通常、買い手が見つかりにくいケースですが、その会社の個性や「強み」を洗い出し、そこに魅力を感じる買い手と結びつけることができました。最近は、数字上の企業価値だけでなく、「人材確保」や「技術」、「地域でのブランド名」を重視して買収を検討する企業も増えています。

後継者がいないからとか赤字だからということで廃業を選択する前に「M&Aという選択肢」を提示することの大切さを痛感しましたとおっしゃいます。

自社の客観的見直し

 M&Aをお手伝いする中で、買い手側の専門家(弁護士や社労士)が労務状況を非常に厳しくチェックすることをよく見受けます。残業代の精算状況や雇用の違法性の有無、さらには役員の経歴まで、数字以外の「人の部分」を重視します。どれほど経営者が頑張っていても、第三者の目で見ると不備が浮き彫りになるものです。とおっしゃいます。
 なので、M&Aに限らず事業承継においても「自社を客観的に見直すこと」ことの重要性を指摘されました。
税務だけでなく労務管理(社労士業務)に力を入れることも重要で、自社では「当たり前」だと思っていることが、他者から見れば「素晴らしい財産」であることもあれば、逆に「大きなリスク」であることもあります。2〜3年に一度は顧問以外の税理士や社労士などの専門家にチェックしてもらう機会を設けることも必要かと。
 AIにだけ頼るのではなく“人間対人間”の活きた対話を通じて、相談者の思いをくんでサポートして下さる心強い伴走者として、これからも私たち中小企業を支えていって下さることを期待しております。

(米田)