「反物の尺計算」を電卓で叩き続けるコストを、時給で換算してみた
呉服卸・小売の現場で、毎日当たり前のように行われている「尺・寸」から「メートル」への換算や、複雑な仕立て代の計算。
熟練のスタッフが電卓を叩く姿は業界の日常風景ですが、その「時間」にどれだけのコストがかかっているか考えたことはありますか?
今回は、あえて「事務作業の時給」という視点から、IT化のインパクトを検証します。
1日30分の「計算タイム」は、年間で何日分?
例えば、1人の社員が計算や伝票転記に1日合計30分費やしているとします。
30分 × 20日間 = 10時間/月
10時間 × 12ヶ月 = 120時間/年
なんと、1人の社員が年間で約15日間も「計算だけ」をしている計算になります。これが5人いれば、年間75日分もの人件費が事務作業に消えているのです。
「手計算」が生む二重・三重のチェックコスト
人間が計算する以上、ミスは避けられません。そのため「別の人が検算する」「ズレた数字を突き合わせる」といった、本来不要な作業(=コスト)が発生します。システムであれば、入力した瞬間に正確な計算結果が出るため、これらの付随作業が丸ごと消滅します。
その120時間を「接客」や「企画」に使えたら?
浮いた時間はそのまま利益に直結します。
・もっと丁寧なお礼状を書く。
・新しい催事の企画を練る。
・若手社員に商品知識を教える。
お客様やお取引先にしっかりと向き合う時間や、営業や開発の企画をしっかりと検討する時間は、会社の将来において重要な時間の使い方となるでしょう。

