浮貸・浮借の「どんぶり勘定」を卒業する。信頼を守るための在庫管理術
「今、手元にない在庫」をどう管理するか
呉服卸の商いにおいて、避けて通れないのが「浮き(うき)」の管理です。
展示会のために他社から商品を借りてくる「浮借(うきがり)」。
逆に、自社の商品を得意先に検討用として預ける、あるいは催事のために持ち出す「浮貸(うきがし)」。
京都の製造卸であれば、加工屋さんに預けている仕掛品も含め、常に「自社の資産だが手元にないもの」と「手元にあるが自社の資産ではないもの」が複雑に入り乱れています。
これを紙の台帳や個人の記憶だけで管理するのは、至難の業です。
日々の忙しさに紛れ、「あそこにあるはずだ」という曖昧な思い込みが、いつの間にか「在庫の行方不明」を招きます。
そして決算時の棚卸で初めて数字のズレに気づき、真っ青になる。こうしたお話を聞くことは少なくありません。
信頼を失わないための「場所」の管理
「浮き」の管理が疎かになることは、単に社内が混乱するだけでは済みません。
それは、長年築き上げてきた取引先との信頼関係に直結する問題です。
得意先から「あの時預けた品物、今どこにある?」と聞かれて即答できない。
あるいは、借りた品物を期日までに返却できず、先方の商機を逃してしまう。これらは卸業者として、最もやってはならない失態です。
長く続く商いにおいて、一度失った信用を取り戻すのは容易ではありません。
シスポートの「ごふくQ」は、この「浮き」の状態を管理しやすいように設計されています。
「自社にある本在庫」「得意先に貸し出している浮貸在庫」「他社から預かっている浮借在庫」がデータで確認できるので万が一の際も、迷うことなく商品の足跡を追跡できる。この安心感こそが、老舗の暖簾(のれん)を守る盾となります。
どんぶり勘定は「攻めの経営」を弱くする
正確な在庫状況が把握できていないということは、経営の「アクセル」を全力で踏めないということでもあります。
「今、自社で動かせる商品はどれだけあるか」がリアルタイムで可視化されていれば、営業担当者は自信を持って得意先に提案できます。
シスポートの「ごふくQ」は、呉服卸特有の複雑な貸し借りをデータで整理し、皆様の大切な財産である商品が、常に最適な場所で輝けるよう全力でサポートいたします。

