Q-info226【読者訪問】ミヤコテック株式会社
第201回 ミヤコテック株式会社
お話を伺った方 代表取締役会長 市川 克一 様
会社の所在地 〒612-8208 京都市伏見区下鳥羽但馬町169
電話番号 TEL 075-602-1331 FAX 075-612-3711
E-mail ichikawa@miyakotec.co.jp
URL http://www.miyakotec.co.jp
事業内容 精密プラスチック成形及び金型制作、 緩衝材生産、 装置設計・制作
3つの事業の柱と環境技術で未来を拓く
~ 樹脂成形から自社金型・環境素材への挑戦、そして技術の継承 ~

同社はプラスチックの加工および樹脂成形から事業をスタートされ、2代目社長だった市川氏は厳しい財務状況に直面しながら、補助金の活用や愚直な経営改善を重ね見事経営を立て直されました。「どんなに苦しい時期でも会社を存続させる」という強い思いで事業を守り抜き、2020年にはご長男に社長職を譲られ、現在は会長として会社を暖かく見守っておられます。
そしてこの度、 旭日単光章を叙勲されました。シスポートの創業期にSORD社のPIPS活用でお付き合いが始まり40数年、叙勲の報に接し、素晴らしい方と懇意にさせていただいていることを誇りに思いながら、久しぶりにお目にかかりに伺いました。
環境配慮型素材への挑戦と新用途の開発
価格競争に巻き込まれないため、市川会長は「事業の柱を複数持つ」という方針を掲げられました。
プラスチックの射出成形、切削加工の他に金型の自社内製化を推進。通常は1ヶ月程度かかる金型制作において、最短7日間で試作金型を製作する「7日プロト」というお役様の短納期要請に応える高い機動力を実現されました。

また、環境に優しい素材に着目し、トウモロコシのでんぷん(コーンスターチ)など環境に優しい素材を活用した発泡体事業に着手されました。環境に優しい緩衝材として注目され、行政庁からも各種の認定をもらっておられます。そして単なるクッション材にとどまらず、金型に工夫を凝らした「ハート型の環境配慮型緩衝材」を開発し、100円ショップ向けに販売されるなど、新たな取り組みにも挑戦されています。単に「環境に良い」と言われる素材を使うだけでなく、リサイクルやリユース、製造にかかるエネルギーまで見据えた本質的な環境対応のあり方を考えていきたいと語っておられました。
水彩画への情熱と「対面」による信頼関係
経営の第一線を次の世代へ引き継ぎつつある市川会長ですが、長年続けられている趣味の「水彩画」では15年で10回目となる個展を開催されるなど精力的に活動されています。
水彩画への造詣が深いからか、直接顔を合わせて対話する「リアルなコミュニケーション」の重要さを強調されます。ITやWebが進化する現代だからこそ、人と人との関わりを大切にされています。
長年の苦労を経て培われた柔軟な発想と、人を大切にする温かい経営姿勢に深く感銘を受けながら同社をあとにしました。
(米田)
