サポート日記
Q-info 第75号 2014年03月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただいております。こんな業種でこんな使い方をされていると
いった事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
部長:おーい、猫山くん!
猫山:はいはい部長、出発準備オッケーですよ!
今日は先だって生産管理システムを導入いただいた○○精工さんに向かいま~す!
部長:おお、最近当社が力を入れている小規模な製造業のお客様向け生産管理パッケージ「Assist」の導
入先だね。それは楽しみだ。じゃ、出発!
部長:しかしだよ、まだ本稼働してないんだろ。 大丈夫か?
猫山:確かに生産管理の導入は一筋縄ではいきません。社員、機械、工程、材料など
稼働前に準備しないといけないデータもいろいろありますからね。
しかし要はお客様のやる気が大事です。
○○精工様では日々忙しいながらも着々と準備を進めて下さっているので心配してません。
部長:そうか。ここで君に訊くのは少し恥ずかしいのだが、ズバリ製造業における生産管理の
重要性というのは何なんだろう?皆さん、何千万もする工作機械はわりと
普通に購入されるようだが生産管理のような管理システムは不人気のようだが?
猫山:工作機械は買えば売上に直結しますからね。大変分かり易い訳です。
しかしですね、生産管理を全くやっていない会社は存在しません。
皆さん何かしらの方法で受注の管理などはされているはずです。
部長:じゃあシステム要らんじゃないか!
猫山:問題はやり方だと思うんです。まず受注したら生産予定を立てるわけ
ですが多くの場合EXCELなんかを使ってゴリゴリやっておられます。
現場に作業が流れていくと現場任せとなり客先から“あれ、いつ納品
できるの?”と訊かれたら現場に聞きにいかないと答えられません。
一方納品書は市販のパッケージソフトを使っている会社が多いです。
部長:つまりデータが分散しているということだね?
猫山:さすが部長。まさにそのとおりです。受注が生産情報に展開され、そ
れが工程の進捗と連動し、完了したら納品書・請求書に流れていくの
が理想ですが、そうなっていないために受注管理のEXCELの表は修正
したのに現場への指示は元のままだったり、納品も済んでいるのに売
上を忘れていたり、おまけに図面のデータはどこにあるかわからない
と非常に無駄が多いのです。その無駄を金額に換算したらどうなると
思います?
部長:そうだな。それにデータが分散していると見通しも悪いしなあ。デー
タをワンストップで管理するということは今、よく言われる“見える
化”に繋がるよね。
猫山:そうなんです。「Assist」では指示書に印字されているバーコードを
使って現場で工程の開始・終了をリアルタイムに収集していきますの
で“あれ、いつ納品できるの?”という質問にも事務所にいながら答
えることが出来る訳です。
部長:なるほど、なるほど。そんなとこかね?
猫山:もちろんそれだけではありません。“見える化”で重要なのは本当に
儲かっているのか?という点です。製造現場では材料などの直接原価、
外部に頼む外注費だけでなく、作業する人の人件費や機械にかかる経
費も原価として発生します。これらを把握しないと正しい利益は求め
られません。次に同じような仕事が来た時、以前の原価が分かってい
たら適切な費用を見積もれますが、分からなかったらエイヤでドン、
てことになりますよね?
部長:おお、そうか! さっき君が言ったように工程の開始・終了が分かれ
ば所要時間も分かるね。
猫山:人や機械はチャージを設定しておけます。システムでは誰がどの機械
を使って作業したかまで指示しますので所要時間が分かれば今まで見
えなかった原価も自動計算されます。そういったデータが積み上がっ
ていけばより精度の高い見積も出来るし、値引に応じる際の判断材料
にもなります。今はいろいろと要求の厳しい時代です。生産管理シス
テムというのはどんぶり勘定を廃止し、そういったデータをしっかり
管理して以後活用するために不可欠なものだと思います!
部長:珍しく説得力があるな、猫山君! 素晴らしい!
部長:ということで君と同行するのもこれが最後のよう
だな。
猫山:え、定年退職ですか?
部長:ばっかもーん! 折角褒めてやったのに。
転勤だよ。君もまた新しい上司と組んで良い
仕事をしてくれたまえ。
猫山:そうですか、それは寂しくなりますね。
今度の3月13日に久御山のクロスピアくみやま
で予定している「Assist」をメインにした“生産
管理システム勉強会”の最初の挨拶は新しい上司
の仕事ってことですね。ご興味のある方はぜひ弊
社までお問い合せ下さい!
部長:最後は手前味噌な宣伝になってしまったようだ。
長きに渡り“犬も歩けばサポート日誌・シーズン
2”をご愛顧ありがとうございました。では皆さ
ん、またお会いする日を楽しみにしております。
Q-info 第74号 2014年02月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
西松:猫山先パ~イ、部長を見かけませんでしたかあ?
猫山:部長は何かあって急に飛び出して行ったぞ。
西松:えっ? じゃあ今日の同行は…
猫山:心配するな。部長より頼りになる俺が指名されている!
で、今日はどちらに訪問するんだ?
西松:今日は○○○センターさんに向かいます。
でも何か不安だなあ…。
猫山:○○○センターさんか。聞いたことのある名前だが・・・・?!
どういう会社さんなんだ?
西松:こちらは障害者の方が通う施設さんで作られた商品を販売し
ているところなんです。ここに事業案内が…。
猫山:おお。NPO法人なんだ。本部とは別に駅ビルと嵯峨野にお
店があるって書いてあるぞ。でも「はんばいQ」なんだろ?
西松:もちろん「はんばいQ」ですが、請求書は出されていません。
猫山:なんだと!
西松:急に怒り出さないで下さいよ。そもそもこちらの在庫はすべ
て施設さんが手塩にかけて作られた委託品なのです。導入時
の最大のご要望はまず何よりその在庫管理をきっちりやりた
いということだったのです。だから“倉庫別在庫管理”
ができる「はんばいQ」でしょ?
猫山:お前こそムキになるな。つまり本部とふたつの店は
インターネットを介して繋がっていて、どの商品が
どこにいくつあるかバッチリ分かる仕組みを提案し
た訳だな?
西松:ええ。でも他に直営を含め5ヵ所喫茶店があって、
そこでも商品を委託で展示・販売しているので、そ
れらの場所も含め“倉庫”に設定することでそれぞ
れの在庫管理ができるようになっています。
猫山:しかし店舗だろ? 店を閉めてから手入力されてい
るのか?
西松:まさか。普通の安価なレジスターなんですが単品商
品の当日売上実績がSDカードに出力されるという
おもしろいものがありましてね。各店舗にはそれを
導入してもらい、1日の業務終了後にSDカード経
由で「はんばいQ」に取り込めるようにしています。
ちなみに、以前はPOSシステムを使っておられた
のですが、今回のシステムはそれに較べ全然安価で
より便利に使えると喜んでいただいています。
猫山:お前にしてはなかなかいい仕事をしたようだな。
西松:(ムッ!)さらに言わせていただければ、そこまで
出来るのならということで、本部では3ヵ月に一度
店舗ごと、および全体の売上実績を集計、そこから
手数料を差し引いた金額を施設さんに支払っておら
れるのですが、その集計と支払明細書発行も出来る
ようにしました。今までならEXCELのシートをメール
でやり取りしたり手入力したりと結構面倒だったの
が本部の自分の席にいながら処理できるのでこれま
た大いに喜んでいただいております。
行き着くところ売上も在庫も実績がものを言うわけ
です!
猫山:あっ! 今思い出したぞ… 今日そのお客さん、急に忙しくなって
来ないで下さいってことにならないかな…?
西松:はあ? 何ですか急に?
猫山:なんか、こー、オレに急な呼び出しがきそうな気もするし…。
西松:え~~っ?! あっ! そういえばセンターの人が“以前お宅の社員の
人が大失敗をやらかして…”という話をされていたことがあります
よ。それって先輩のこと?
猫山:えっ? いや、そのぅ、そんなこと・・・ ないよ。
西松:やれやれ。やっぱり何事も実績がものを言うということですかねぇ。
Q-info 第73号 2014年01月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
猫山:部長~、ぼちぼち出掛けますよ~。
部長:なんだ、その軽いノリは。だいたい君がそんな調子の時は危険なんだよなー。
猫山:何をおっしゃいますやら。早く出発しないと○○フットさんに怒られますよ。
部長:ところで“フット”というからには足に関係があるのかね?
猫山:へっへっへ。部長もなかなかお茶目ですねー。今日お伺いする○○フットさん
は足は足でも足場を組むサービスをされている会社なのです。
部長:そ、そうか。そりゃ新機軸だな。しかしだよ、仕事が終わったら請求という分
かりやすい仕事じゃないのかね?
猫山:その程度では天才SE・猫山の出る幕はございません。足場を組む以上、終わ
ったら解体しなければなりません。この業界では契約金額を工期の最初と最後
に請求するというスタイルがあり、それを「架け払し」(かけばらし)と呼ん
でいます。
部長:うむ読めたぞ。最初、つまり架けた時に60%、最後、つまり払した時に40
%とか請求するんだな?
猫山:へっへっへ。まだまだですねー。確かに請求はそうなんですが、支払にも比率
が関係してくるんですよ。
部長:なんだ、○○フットさんに施工部隊がいるんじゃないのか?
猫山:もちろんおられます。しかし繁忙期や大きな工事になると手が回らなくなるの
で、手伝ってくれる職人集団が何組かありましてこの人たちとも比率を取り決
めています。よって請求は50:50だが、支払は100:0なんてこともあ
る訳です。
部長:しっかり管理しておかないとゴチャゴチャになりそうだな。
猫山:という訳でして私の頭脳の出番とな
るのです。まず物件台帳と呼ばれる
マスタがあり、見積書データから引
用できるようになっています。その
内訳として契約内容を明細として入
力しておきます。売上と仕入はその
明細を呼び出して計上するので、お
のずから物件台帳を見れば収支もわ
かるし、請求と支払の状況もわかる
ようになっています。
部長:なるほど! 原価管理もできるシス
テムにしてあるんだ!
猫山:素晴らしいでしょ。他に事務処理の
苦手な職人さん向けに今月はこうい
う内容で請求してね、という請求依
頼書が発行できたり、自社も含めた
施工部隊別の金額や棟数、平米数の
集計資料も用意して統計データも見
えるようになっています。
また過去の物件の検索や、シートな
どを販売したり1日いくらでレンタ
ルする場合にも対応できるようにし
てあって大変便利にお使いいただい
ていると思います。
部長:ほほー、少し見直したぞ。猫山君!
猫山:○○フット様では 1.安全性
2.効率性 3.専門性 に重点を
置いて業務を進めておられます。
そのお手伝いができて私も大変嬉し
いです。
部長:ん、待てよ。毎日君が帰った後、西松が遅くまで残って動作確認していたの
はこちらのシステムじゃなかったのか?
猫山:やば…。
部長:そうだ、名案が浮かんだぞ! 君の給料も架け払しでいこう。納品で50、
完了で50だ。だいたい君の場合はいつも人任せだから納品してからやたら
とミスが発覚するんだ!
猫山:おお… ま、せいぜい“足”がつかないようにやるとしましょう…。
Q-info 第72号 2013年12月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
猫山:おはようございます、部長! さっそく
出掛けましょうか?
部長:おお猫山君。やけに元気そうだね?
猫山:そりゃそうですよ。言ってる間にクリスマ
スですからねー。部長も今日訪問する○○出版様
にお願いしてお孫さんに絵本でも…。
部長:ばっかもーん、わしゃまだ孫はおらんわい!
部長:だが○○出版さんは絵本なんか出版していたかね? 私の記憶
では美術関係の書籍が中心だったと思うが…。
猫山:たしかに本部といいますか中枢ではそういった書籍の企画、出
版をされています。しかし別の場所にカタログ販売の事業部が
ありまして色々な通販カタログに色々な出版社の書籍を掲載し
て販売する、という展開をされているのです。
部長:ほほー。その部分は卸売みたいなイメージだね。
猫山:ただ普通の卸売とは違いますので。私達は元々本部のシステム
を手掛けておりました。本部は出版社的には一般的な掛率で単
価を算出したり、卸店別に返品(返本)額や率が集計されたり
するようになっています。また個人のお客様も多いのでその部
分は標準機能の範囲で顧客管理的な運用をしていただいていま
す。また棚卸入力など在庫管理機能もうまく活用いただいてい
ます。一方後で導入いただいた事業部の方はちょっと特殊な見
積書みたいなカタログの入力から始まって、実績資料とか協賛
金の請求など結構いろいろやりました。
部長:では今日はその事業部の話を中心に聞かせて
もらうかな。
猫山:それがいいですね。一応予備知識を述べると、
カタログ入力という画面があってどこの得意
先の何というカタログにどんな書籍を掲載し
てもらうか、いくらで納入していくらで販売
してもらうかを入力していきます。
部長:なるほど。これで商品マスタに登録されてい
る書籍とカタログが紐付きになる訳だ。
猫山:そのとおりです。売上の入力においてもどの
カタログに掲載された分かを指定しますので、
これでカタログと商品を絡めた実績表が作成
でき売上状況が把握できるようになります。
部長:協賛金というのは?
猫山:得意先から請求される費用で○○出版様が仕
入先から代行回収されます。いわばカタログ
への掲載費用みたいなものでカタログごとに
決まっています。これもカタログ入力の結果
から導き仕入先となる各出版社宛の請求書発
行、入金管理に繋がるようになっています。
あと補足事項としては、本部と事業部はVP
Nで結ばれていてリアルタイムな管理になっ
ている、ある得意先からの受注はオンライン
で受けて売上に展開している、といったとこ
ろでしょうか。
部長:ふむ、なかなか合理的なシステムのようじゃ
ないか。いいねえ。しかしまあ世の中にはい
ろいろな業態があるもんだなあ。
猫山:てなことを言ってるうちに部長、到着です。
部長:そうか。ところでクリスマスも近いことだし、
君こそお子さんに絵本でもどうかね?
猫山:うぐ… 私、彼女すらいないんですけど…。
Q-info 第71号 2013年11月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
部長:昼食で入った食堂の湯豆腐定食はなかなか
良かったな。
さてボチボチ行くか!
ところで今日はどこに行くんだったっけ?
猫山:(-_-)
会社を出る前に言ったじゃないですか…
今日は○○食品さんを訪問します。
部長:おお、そうか!
何か旨いものを味見させてくれるかなあ。
猫山:○○食品さんは大豆加工商品を製造販売さ
れてます。また湯豆腐、食べます?
部長:それはさておきこちらのご要望はどんな
感じだったのかね?
猫山:まずはチェーンストア統一伝票の対応で
すね。それと価格の扱いがちょっと深い
感じです。
部長:何だ、その深いってのは?
猫山:いや、そこを突っ込まれても…
他にOEMも含め自社製品が結構あるの
で在庫管理もやりたいと言われました。
部長:チェーンストア統一伝票はよく分かる、食品の主要な卸先はやはり
スーパーだものな。でも客先には一般の食料品店さんもあるんだろ?
猫山:もちろんありますが、入力・発行が集中しますんでいちいち伝票を
差し替えていられません。よって○○食品さんでは自社の伝票とし
てチェーンストア統一伝票を使っておられます。また実際の修正に
あたっては当然のように入数・ケース数欄の追加と売価の入力・印
字が付いてきました。
部長:統一伝票という割には結構種類があるんだよな。それに意外と単価
も高いし…。それとその深い価格の扱いっていうのは?
猫山:はあ。どんなお店でも今日の広告の品!みたいなものがあるじゃな
いですか。そういった時のために卸価格も通常いくら、特価でいく
ら、と二段階になっています。よってはんばいQ自慢の最新単価機
能もそれぞれで記憶、マスターメンテナンスできるようにしました。
部長:売上を上げる時に通常か特価かを指定する訳だね?
猫山:まあそんな感じです。
部長:しかし在庫管理なんて可能なのかね? 食品だろ?
猫山:確かに。実際のところ賞味期限や消費期限別に管理したりはしてい
ません。ただ加工食品というのはそれなりに日持ちしますし月中は
さておき、この月末の在庫がいくらあるか?が知りたい訳でして。
○○食品さんでは棚卸機能を上手く使ってそのあたりを運用されて
います。
部長:そうか。ところでスーパーが得意先だとオンライン発注とか、そう
いった要望はなかったのかね?
猫山:確かにいつも話題には上がります。しかしコストをかけてそこまで
対応するだけの注文を確保できるのか?という問題もありますので
具体的な開発にはいたっていません。むしろ今の段階では標準的な
機能である取引分類、商品分類の設定をしっかり整理して売上分析
にも活かしていきたいとお客様は考えておられます。
部長:そうだね。省力化も大事だがまず売らないとね。省力化はそれから
でも十分間に合うよ。
猫山:そうこう言っているうちにぼちぼち到着です。
ここの社長さんは話好きでしてなかなか深い話が
きけるかも。
部長:そうか。君の洞察力もそれぐらい深いと言うこと
ないけどな!
猫山:いや、そこを突っ込まれても… 。