Q-info79【Excelワンポイントテクニック】シートタブに色を付ける・シート間の移動やコピーをドラッグ&ドロップで!Excelの知ってるようで知らないテクニック
ごぞんじでしたか? Excelワンポイントテクニック
今回は知っているようで知らない、ちょっとしたテクニックをご紹介します。
(1) シートタブに色を付ける
いくつかのシートを作ったとき、シートタグに
色を付けられるというをご存じですか?
シートタグのところにマウスカーソルを持って行き
右クリックすると「シート見出しの色」という項目
があるので、そこで色を選択することができます。
「シート名は替えたことがあるが、色までは・・・」
とおっしゃる方、是非、一度お試しを。
(2) シート間の移動やコピーをドラッグ&ドロップで・・・・
ある範囲のデータを別のシートに移動やコピーしたい場合、
どうしてますか?
おそらく、範囲指定して右クリックで「切り取り」か
「コピー」して、目的のシートを開いて「貼り付け」と
いう操作をしているのではないですか?
それを、ドラッグ&ドロップでやろうというのがこの
テクニックです。
範囲指定して[Alt]キーを押したまま「ドラッグ」し、シートタブのところにマウスカーソルを持って行くと、シートが切り替わり
ますので、そのまま移動したいところにマウスを持って行って「ドロップ」します。これで簡単移動できます。
コピーする場合は、[Alt]キーと[Ctrl]キーを同時に押して、同様にすると別のシートにコピーができます。お試し下さい。
Q-info 第79号 2014年07月発行 PDF
Q-info 第78号 2014年06月発行 ITよもやま話
《 WindowsXP 対策 》
4月号でも少し触れましたが、WindowsXPのサポートが終了して2ヶ月が経過しました。
そして現在、「マイクロソフトのサポートは終了したけどウイルス対策ソフトを入れているから使い続けても大丈夫」とか
「サポートが終了したので危険性が増しており、絶対に使ってはいけない」といった誤った認識をされている方がいらっ
しゃいます。そこで、今回はもう一度、その意味をしっかりとご理解いただきたいということで取り上げました。
まず次の点をご確認下さい。
※脆弱性とはプログラムの弱点・欠陥のことで、その脆弱性を修復しないと外部からウイルスや不正プログラム
などに侵入されてしまう、いわば侵入される穴をふさぐことができない状態になってしまうことを意味する。
1.もともとシステムには脆弱性があり、新たな脆弱性が見つかるたびにWindows Updateで修復されている(脆弱性という穴を埋め
ている)。その脆弱性という穴があると、ウイルスの侵入や不正アクセスという脅威にさらされることになる。
2.どんな製品も発売から一定の年数がたつと保守やサポートを打ち切る。(メーカーにとって永久にサポートし続けることは不可能)
つまり、サポートが終了したXPパソコンはウイルス感染や不正アクセスの
リスクが高くなっているということです。ウイルス対策ソフトを入れていても
システムの脆弱性はカバーできないのでリスクが高くなっていることに変わ
りはありません。
では、絶対に使ってはいけないのでしょうか。総務省の通達では、ネット
ワークに接続しない、外部とのデータのやり取りをしないという使い方なら
使用可能としていますが、現実的には難しいですよね。ウイルス対策ソフ
トの多くは今年中は更新が提供されるものが多いようですので、ウイルス
対策ソフトを入れて稼働し、あまり長時間ネット接続するのは避ける、と
いうのが現実的な選択肢かと思います。
ただ、くれぐれも申し上げますが、2015年にはウイルス対策ソフトの更新
も終了してくると思いますので、今年中にはWindows7かWindows8に買
い換えされることをお勧めします。
こんなたとえ話はどうでしょうか
今までガードレールが敷設されている道路を歩いていました。
万が一、暴走車が突っ込んできてもガードレールが守ってくれ
る(完全ではないが)ので安心して道路を歩けました。でも
そのガードレールが外されました。ガードレースがない道は
危ない! かといって一切外出しないわけにはいきません。
常に暴走車が突っ込んでくるとは限らないので、注意しなが
ら外出するというのが現実的な行動でしょう。
要するに、不要不急の外出は控えるようにして、外出時はま
わりに気を付けて歩こうということではないでしょうか。
しかし、ガードレールの敷設してある道があるなら、やはり
そこを通るべきです。
いつ暴走車が突っ込んでくるかわかりませんから。
Q-info 第78号 2014年06月発行 PDF
Q-info 第78号 2014年06月発行 一丁噛
いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第75回:異業種交流会
異業種交流会が盛んです。中小企業の団体には商工会議所や商工会をはじめ、中小企業団体中央会や
中小企業家同友会などいろいろありますが、いずれもそれらの組織に加盟している企業間の情報交流や
各種研修、研鑽、各種セミナーの開催などを主な活動としています。それに対して企業間のビジネス交流
(相互取引)を主たる目的として開催される交流会を異業種交流会と呼んでいるようです。
(明確な定義はないようですが・・・)
従来の異業種交流会は、上記に挙げた団体等が会員を対象としてビジネス交流の場を設けるスタイルや、
銀行や保険会社などが主体となって開催する交流会などが多かったようですが、いずれも比較的緩やかな
交わりなので、「まぁ、ご縁があったらお取引しましょう」という感じなのですが、もっと直接的に取引の
機会を作ろう、お互いに売り込んで自らが顧客となったり知人を紹介したりしてビジネスチャンスを
広げよう、という積極的な異業種交流の取り組みが流行っています。
顧客を増やしたい、取引先を拡大したい、売上を上げたいという本音を前面に出して、お互いにビジネスの
可能性を探る取り組みです。
BNIというアメリカからやってきたものがあります。毎週決まった曜日の朝6:30から集まって、
それぞれメンバーの企業を他社に紹介したり、自らが顧客となったりして実際に取引を実践していこうと
いうものです。
チャプターと呼ばれる1つのグループには同業者同士での競合を防ぐため一業種一人しか入れません。
今京都市内には10近くのチャプターができているそうです。
守成クラブという北海道から生まれたものもあります。こちらは月に一度、夜に市内のホテルに
集まって、10名程度のグループに分かれて自社紹介やPRを行います。また会場の後方にブースを設けて
展示即売をすることもできます。自社のチラシを配って積極的なアピールをしたり、食事をしながら熱の
こもった商談をしたり・・・と、毎回熱い交流が繰り広げられます。京都には2つの会場があり、
毎回60~150名が集まっています。
他にもそういった具体的な商談交流会があるかも知れませんが、人口の減少や市場規模の縮小が
予想される中、如何に顧客を獲得するか、どうやって取引先の拡大を図るかが企業戦略の重要なテーマと
なってきているので、そういった直接的なコンタクトを通じて、積極的にビジネスコラボレーションを
図る動きが盛んになって来ているのでしょう。
いずれにしても、顧客拡大のためにいろいろな試行錯誤が続いていくのかも知れません。
Q-info 第78号 2014年06月発行 読者訪問
読者訪問 第53回
お伺いした会社 株式会社デリバリーサービス
お話を伺った方 代表取締役社長 山田 博彦 様
事業内容 運送業(新聞折り込みチラシ配送、メール便配送、旅行カバン配送など)
会社の所在地 〒604-0907 京都市中京区河原町通竹屋町上ル大文字町238番地
連絡先など TEL:075-211-6541 FAX:075-211-6875
URL http://www.delivery-service.jp
e-mail delivery-service@isis.ocn.ne.jp
今回は“読者”というより“支援者”といった方がいいかもしれないデリバリーサービスさんをお訪ねしました。
そう言いましたのは、このQ-info、いつもデリバリーサービスさんから皆様のお手元にお届けいただいてい
るからです。まさに、Q-infoの“関係者”といったところです。
みなさん、メール便というのをご存じですよね。宅配便のシステム(配送網)を利用して、書類や商品カタ
ログなどの、郵便法上の「信書」ではない軽量な荷物を運ぶ運輸業者による輸送サービスを指します。
(デリバリーさんは信書の送達許可も得ておられますので、「信書」を配達することも可能です)
大手の宅配便業者がこぞって行っているサービスですが、デリバリーさんは特に京都の
業者という強みを活かし、京都市内はA4サイズ封筒(角2)500gまでを50円(税別)で配達
するというサービスをなさっています。ですので、当社でもこのQ-infoの創刊時から
デリバリーさんに配達をお願いしております。
(ちなみに、滋賀県・京都南部地域は70円、その他の地域(全国)は76円となっています(いずれも税別))
デリバリーサービスさんはもともと京都新聞の販売店に、折り込みチラシを配送する事業をなさってお
り、いまでも大きな事業の柱となっています。また、観光客を対象に京都駅から宿泊ホテルまで旅行カバ
ンを配達するサービスや、官公庁を中心に各種書類やポスターなどの定期配達なども手掛けておられます。
同社は昭和60年に現山田社長の弟様が山田運送店として運送業を開業され、平成元年に法人化して社名
も現在の株式会社デリバリーサービスに変更されました。
現在の山田社長は京友禅の会社にお勤めになっていたのですが、弟である当時の社長から『手を貸して』
と言われ、平成11年に同社に入社されました。52歳の時だったそうです。
運送業など全く未知の世界の中で、世の中のいろいろな新たな運送ニーズを探しながら飛び込み営業として外回りをしていた
ある日のこと、博物館に行ったら各地の博物館や大学、官公庁などに展示会のポスターを定期的に発送するニーズがあることを
知りました。話を聞いてみると、ポスターを丸めて紙管(しかん)という紙の筒に詰めて、宛名ラベルを貼って郵便局に出してい
るとのこと。1,000枚以上の発送はコストと手間のかかる仕事だと聞きました。「ポスターを丸めずにそのまま送ることができ
れば、送る側も手間とコストが削減でき、受け取った側もすぐに張り出しができるというメリットがある」と思った山田氏は、
「そのポスター、丸めずに送りまひょか?」と提案。ポスターは丸めて紙管に詰めて送るしかないと思っていた博物館側は驚き
ながら半信半疑で頼んでみるとポスターをそのまま受け取って送り先に運んで手渡ししてくれる。たちまちこの話は他の博物館
や美術館、大手新聞社、NHKなどを中心に広がり、送りたいものを送り手のニーズをくみ取ってこまめに送ってくれる運送屋さん
としてシェアを広げていきました。まさに、小規模事業者だからできたチャレンジでした。前述のメール便も新聞販売店の人に
配ってもらうという発想からスタートしたそうで、常に新しい発想で新たなニーズを掘り起こしておられます。
平成17年にもっぱら対外的な営業活動を担ってこられたご自身が社長に、弟様が会長にそれぞれ就任されました。
平成18年には個人情報保護を目的に有限会社中小企業診断所(SBC) の支援のもとプライバシーマークを取得し、平成21年には総
務省近畿総合通信局より特定信書便事業の許可を受けるなど、社長になられてからも事業環境の整備と新しい事業展開を常に考
えて実践しておられます。
これから高齢化社会を迎える中で、地域の高齢者や買い物弱者への新たなサービスを模索中だとのこと。まさにソーシャルビ
ジネスとして地域とともに事業の発展を期しておられるデリバリーサービスさんと山田社長にエールを送りたいと思います。
Q-info 第77号 2014年05月発行 Qシリーズ奮闘記
Qシリーズ奮戦記
シスポートの販売管理システム(Qシリーズ)は、基本パッケージをベースに、いろ
いろな業種・業態に合わせてカスタマイズしてご提供する“イージーオーダー型”の
ソフトウェアです。あらゆる業界で活躍しているQシリーズの一部をご紹介いたします。
使っていただいている業種・業態 製造業 卸売業 (工業用トレイの製造、卸売販売)
ベースとなったQシリーズ はんばいQsp
導入のポイント 事務処理を簡略化したいということで、入力の手間を極力省ける
ようにして、見積→受注→発注→売上という定型的な事務作業の中で、二度手間を限りなく削減しました。
カスタマイズと運用のポイント ・見積書はファイリングの都合等でB5サイズでの運用を希望され、B5サイズの見積書発行を追加。
・受注入力時に見積書を呼出しすることで、内容の二度打ちを削減。
・受注時に仕入が発生する場合には、同時に発注処理ができるように自動発注機能を追加。
・売上処理、仕入処理は、受注伝票・発注伝票を呼び出して処理することで二度打ちの手間を削減。
若干のカスタマイズと運用の工夫で、パソコンの使用にかかる手間を大幅に削減できました。
Q-info77【Excelワンポイントテクニック】列の移動をワンアクションで!便利なExcelテクニックをご紹介!
ごぞんじでしたか? Excelワンポイントテクニック
【図①】のように、あるセル(列)を移動したい場合、どうしますか?
・移動先に列を挿入し目的のデータを移動したら、もとあった場所の列を
削除する
・移動元のセルを範囲指定して切り取り、移動先で切り取ったセルの挿入
をする
いずれも2つ3つのアクションが必要ですよね。
それをワンアクションでやってしまうテクニックです。
まず移動元のセルを範囲指定し、範囲の端にマウスカーソルを合わせ、マウス
ポインターの形状が変わったことを確認します。
【図②】
そして、【Shift】キーを押しながらドラッグし、マウスを移動先の列まで
持って行きます。【図③】
そこでマウスのボタンを離します。すると元の列が挿入されます。【図④】
このテクニックは列だけではなく行でも使えますのでお試し下さい。
Q-info 第77号 2014年05月発行 読者訪問
読者訪問 第52回
お伺いした会社 株式会社スマイリー
お話を伺った方 代表取締役 池田 裕美 様
事業内容 内装・美装業 (リフォーム、ビルメンテナンスなど)
会社の所在地 〒607-8221 京都市山科区勧修寺西金ケ崎336 アプローズ山科302号
連絡先など TEL:075-594-5800 FAX:075-594-5808
e-mail smiley@indigo.plala.or.jp
今回は京都市山科区でリフォームやビルメンテナンス、ハウスクリーニング
などを営んでおられるスマイリーの池田社長をお訪ねしました。
池田社長は内装業の会社勤務を経て、2004年に現会社を独立開業、2013年に
法人化されました。現在は3名のスタッフを擁し活躍しておられます。
主な取引先としては、リフォーム事業では不動産業者、クリーニング事業では
不動産管理会社などが中心で、マンションのオーナー様や一般の直接のお客様
も多数あるとか。この業界は簡単に参入できることから競争も多く、如何に他
社との差別化を図るかが重要だとおっしゃいます。特に同社では女性の感性を
最大限に生かしてちょっとした工夫でお金をかけずにリフォームやリノベーシ
ョン(注)できるように心がけておられます。それ故に出来映えにこだわり、細や
かな心配りでハード・ソフト両面の品質を追求して他社との差別化を図ってお
られます。
池田社長は昨年度まで京都中小企業家同友会山科支部の支部長をしておられ
ました。筆者は入会当時から存じ上げており、つねに頑張り屋さんで誰からも
好かれている素敵な女性です。結構負けん気が強く、それ故に忙しい仕事のか
たわら同友会の支部長もしっかりと果たしてこられました。一方、仕事の方でも、「これからはどんぶり
勘定ではイカン、しっかりと計数管理もしていかないと!」と、2年前に当社の販売管理システム『はん
ばいQ』をご導入いただきました。
将来の夢は、マンションを一棟買って、1階に自社事務所を構えて、エステ、カラオケバー、老人の憩
いの施設などを経営し、2階以上は賃貸物件として運営していくオーナーになることだそうです。
頑張り屋さんなのできっと実現できると思いますし、私たちも応援できるところは応援していきたいと思
っています。
池田社長がはつらつと活躍しておられるスマイリービルを頭に描きながら元気をいただいて帰路につき
ました。
(注)リフォーム…老朽化した建物を元の状態に戻すこと→物件の修復
リノベーション…既存の建物に大幅に手を加えて機能や価値を向上させること→物件の刷新
Q-info 第77号 2014年05月発行 一丁噛
いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第74回:乾杯条例
京都市東山区のホテルで「地酒フェスタ」というイベントが行われ参加してきました。
京都府下の25の蔵元が出展しており、参加費(当日3,000円、前売2,500円)がいるのですが、
各ブースでは無料で試飲できる銘柄が用意してあり、大勢の人で賑わっていました。
『京都市清酒の普及の促進に関する条例』いわゆる“乾杯条例”を全国に先駆けて制定した京都市だけに
門川京都市長も来られており、参加者と日本酒談義などを交わしておられました。
乾杯条例は昨年1月に京都市議会が議員提案の条例として制定したもので、ビールやシャンパンでは
なく清酒による乾杯の習慣を広め、日本文化への理解を深めることを目的としています。
私もいろいろな会合に出向きますが、その条例が制定されてからは日本酒での乾杯が一般的に
なってきました。
この京都市のユニークな取り組みが注目され、いまや全国各地で乾杯条例の制定が広がっています。
原料米「山田錦」の産地で知られる加東市、三木市(兵庫県)など一気に酒どころの自治体を中心に
広がり、今や一般的に乾杯条例と言われるものは50近くの自治体で施行されています。
それぞれ地元の活性化を狙って特産品である日本酒などでの乾杯を推奨するものです
が、清酒だけではなくワイン(北海道富良野市)や焼酎(鹿児島県)などでの乾杯を促すものもあります。
変わったところでは、北海道中標津町の牛乳消費拡大応援条例などというのもあり、いまや
乾杯条例ブームと言えるのではないでしょうか。
そういえば一時期の焼酎ブームはどうなったんでしょうね。焼酎ブームで今まで焼酎を飲まなかった
人たちが焼酎を飲むようになり、スナックなどでも焼酎が定番となりました。ブームは少し下火に
なったけど焼酎はしっかりと定着したということですね。
私は若いときには焼酎なんてまったく飲まなかった(あまり知らなかった)んですが、
焼酎ブーム以降、健康のためとかいいながら飲むようになりました。しかし近年、
「やっぱり日本酒が旨いなぁ」とか言って日本酒に回帰し、京都の地酒を飲んで地域
貢献にも寄与しようと思っている今日この頃です。