Q-info 第72号 2013年12月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
猫山:おはようございます、部長! さっそく
出掛けましょうか?
部長:おお猫山君。やけに元気そうだね?
猫山:そりゃそうですよ。言ってる間にクリスマ
スですからねー。部長も今日訪問する○○出版様
にお願いしてお孫さんに絵本でも…。
部長:ばっかもーん、わしゃまだ孫はおらんわい!
部長:だが○○出版さんは絵本なんか出版していたかね? 私の記憶
では美術関係の書籍が中心だったと思うが…。
猫山:たしかに本部といいますか中枢ではそういった書籍の企画、出
版をされています。しかし別の場所にカタログ販売の事業部が
ありまして色々な通販カタログに色々な出版社の書籍を掲載し
て販売する、という展開をされているのです。
部長:ほほー。その部分は卸売みたいなイメージだね。
猫山:ただ普通の卸売とは違いますので。私達は元々本部のシステム
を手掛けておりました。本部は出版社的には一般的な掛率で単
価を算出したり、卸店別に返品(返本)額や率が集計されたり
するようになっています。また個人のお客様も多いのでその部
分は標準機能の範囲で顧客管理的な運用をしていただいていま
す。また棚卸入力など在庫管理機能もうまく活用いただいてい
ます。一方後で導入いただいた事業部の方はちょっと特殊な見
積書みたいなカタログの入力から始まって、実績資料とか協賛
金の請求など結構いろいろやりました。
部長:では今日はその事業部の話を中心に聞かせて
もらうかな。
猫山:それがいいですね。一応予備知識を述べると、
カタログ入力という画面があってどこの得意
先の何というカタログにどんな書籍を掲載し
てもらうか、いくらで納入していくらで販売
してもらうかを入力していきます。
部長:なるほど。これで商品マスタに登録されてい
る書籍とカタログが紐付きになる訳だ。
猫山:そのとおりです。売上の入力においてもどの
カタログに掲載された分かを指定しますので、
これでカタログと商品を絡めた実績表が作成
でき売上状況が把握できるようになります。
部長:協賛金というのは?
猫山:得意先から請求される費用で○○出版様が仕
入先から代行回収されます。いわばカタログ
への掲載費用みたいなものでカタログごとに
決まっています。これもカタログ入力の結果
から導き仕入先となる各出版社宛の請求書発
行、入金管理に繋がるようになっています。
あと補足事項としては、本部と事業部はVP
Nで結ばれていてリアルタイムな管理になっ
ている、ある得意先からの受注はオンライン
で受けて売上に展開している、といったとこ
ろでしょうか。
部長:ふむ、なかなか合理的なシステムのようじゃ
ないか。いいねえ。しかしまあ世の中にはい
ろいろな業態があるもんだなあ。
猫山:てなことを言ってるうちに部長、到着です。
部長:そうか。ところでクリスマスも近いことだし、
君こそお子さんに絵本でもどうかね?
猫山:うぐ… 私、彼女すらいないんですけど…。
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Q-info 第71号 2013年11月発行 犬も歩けばサポート日記
犬も歩けばサポート日記シーズン2
シスポートのシステムはいろいろな業種・業態でお使いいただ
いております。こんな業種でこんな使い方をされているといっ
た事例をご紹介し、参考にしていただきたく思っております。
部長:昼食で入った食堂の湯豆腐定食はなかなか
良かったな。
さてボチボチ行くか!
ところで今日はどこに行くんだったっけ?
猫山:(-_-)
会社を出る前に言ったじゃないですか…
今日は○○食品さんを訪問します。
部長:おお、そうか!
何か旨いものを味見させてくれるかなあ。
猫山:○○食品さんは大豆加工商品を製造販売さ
れてます。また湯豆腐、食べます?
部長:それはさておきこちらのご要望はどんな
感じだったのかね?
猫山:まずはチェーンストア統一伝票の対応で
すね。それと価格の扱いがちょっと深い
感じです。
部長:何だ、その深いってのは?
猫山:いや、そこを突っ込まれても…
他にOEMも含め自社製品が結構あるの
で在庫管理もやりたいと言われました。
部長:チェーンストア統一伝票はよく分かる、食品の主要な卸先はやはり
スーパーだものな。でも客先には一般の食料品店さんもあるんだろ?
猫山:もちろんありますが、入力・発行が集中しますんでいちいち伝票を
差し替えていられません。よって○○食品さんでは自社の伝票とし
てチェーンストア統一伝票を使っておられます。また実際の修正に
あたっては当然のように入数・ケース数欄の追加と売価の入力・印
字が付いてきました。
部長:統一伝票という割には結構種類があるんだよな。それに意外と単価
も高いし…。それとその深い価格の扱いっていうのは?
猫山:はあ。どんなお店でも今日の広告の品!みたいなものがあるじゃな
いですか。そういった時のために卸価格も通常いくら、特価でいく
ら、と二段階になっています。よってはんばいQ自慢の最新単価機
能もそれぞれで記憶、マスターメンテナンスできるようにしました。
部長:売上を上げる時に通常か特価かを指定する訳だね?
猫山:まあそんな感じです。
部長:しかし在庫管理なんて可能なのかね? 食品だろ?
猫山:確かに。実際のところ賞味期限や消費期限別に管理したりはしてい
ません。ただ加工食品というのはそれなりに日持ちしますし月中は
さておき、この月末の在庫がいくらあるか?が知りたい訳でして。
○○食品さんでは棚卸機能を上手く使ってそのあたりを運用されて
います。
部長:そうか。ところでスーパーが得意先だとオンライン発注とか、そう
いった要望はなかったのかね?
猫山:確かにいつも話題には上がります。しかしコストをかけてそこまで
対応するだけの注文を確保できるのか?という問題もありますので
具体的な開発にはいたっていません。むしろ今の段階では標準的な
機能である取引分類、商品分類の設定をしっかり整理して売上分析
にも活かしていきたいとお客様は考えておられます。
部長:そうだね。省力化も大事だがまず売らないとね。省力化はそれから
でも十分間に合うよ。
猫山:そうこう言っているうちにぼちぼち到着です。
ここの社長さんは話好きでしてなかなか深い話が
きけるかも。
部長:そうか。君の洞察力もそれぐらい深いと言うこと
ないけどな!
猫山:いや、そこを突っ込まれても… 。
Q-info 第71号 2013年11月発行 一丁噛
いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第69回:消費税
消費税の増税が正式に決まりました。その是非はともかくとして、今回は消費税増税に伴う
パソコンシステムの対応について考えてみたいと思います。
さて、ここで問題です。
世の中にはいろいろな販売管理ソフトがありますが、各社の消費税対応、どれが多いと思われますか?
①プログラムの大幅な変更が必要(数10万~)
②消費税対応するためにはソフトのバージョンアップが必要(3~5万円程度)
③現在のシステムの設定を変更するために訪問メンテナンスが必要(2~5万円程度)
④5%→8%にするだけなら数字の変更だけなので、設定画面で自分で設定できる(無償)
ソフトメーカーによって対応はまちまちですが、パッケージソフトの場合、数万円程度の費用をとってソフトの
バージョンアップをするケースが多いようです。自社独特のオリジナルなオーダーメイドソフトの場合は
個別対応となるのでしょうが、100万円程度の改修費用を要求されているというケースもあるようです。
消費税のアップ分を価格に転嫁することが困難な中小企業も多い中で、システムの改修に多大な費用が
かかるなんて論外ですよね。
え? 『シスポートではどうなん?』ってですか?
ご存じだと思いますが、弊社は販売管理システムを中心に開発・提供しています。販売管理とは
受注~売上~請求~回収など売掛管理や買掛管理、在庫管理を処理するシステムの一般名称で、
『はんばいQsp』というブランド名でご提供しています。
『はんばいQ』シリーズは販売を開始してから26年経ちますが、消費税が施行された当初から税率が
変更されることを想定してシステム設計しており、消費税が3%から5%に上がったときも、上記の④番、
つまりご自分で税率を変更していただくようにお願いして、特に費用はいただかずにご対応いただきました。
今はほとんどのお客様とは保守契約を結んでいただいていますので、今回も変更の方法を書いた
マニュアルを無償でお送りしてご自分で設定していただく予定をしています。但し、難しいから来てやってと
いわれた場合には出張費は頂戴しますし、特別なカスタマイズをしていて個別対応しなければならないという、
例えば税率の変更に伴って値札表示を変える必要があるなどという場合には、別途修正費用を申し受けます。
しかし、ふと考えました。
たとえ1万円でもソフトのバージョンアップ費用をいただけたなら、300件ほどお客様があるので
300万円の売上になる!それをみすみす逃しているのではないか、と。
う~~ん、難しいところですね。『お客様の身の丈に合ったシステムとサービスを提供する』ということを
経営理念にしている限り、いただきにくいですよね。 お人好しといわれ続けて32年、
やっぱりシスポートはお金儲けは下手なんですかね(^^;
Q-info 第71号 2013年11月発行 読者訪問
読者訪問 第46回
お伺いした会社 株式会社 河瀨製作所
お話を伺った方 代表取締役 河瀨 良司 様
会社の所在地 〒578-0905 大阪府東大阪市川田4丁目7番10号
連絡先など TEL 072-968-6686 FAX:072-968-6696
URL http://www.kawase-kws.co.jp/
今回は東大阪市の河瀨製作所さんにお邪魔しました。同社は船舶や陸用のディーゼルエンジン
のボルトやナットなどの精密部品の加工メーカーとして昭和39年に創業され、平成20年に現在地
に移転されました。
エンジンをはじめ空調機や発電機などに使われる精密部品は、精度など
高品質を要求されるわりに価格競争も激しく、いかに「高品質」のものを
「安く」「早く」納めるかということがポイントになっています。『安くするといくらでも仕事はある』と
おっしゃる河瀨社長ですが、利益を確保するためにはコストを無視して安くすることはできません。
工程を少なくして時間短縮を図って低コスト化を実現し、価格競争力を確保することが重要だと
おっしゃいます。発注元のメーカーなどは海外との競争に躍起となっていますが、小ロット多品種の
同社は今のところ海外メーカーとの競争はないそうです。
1995年にある販売店経由で当社の販売管理システム『はんばいQ』をご導入いただきましたが、
販売店が倒産されたため、2004年からは当社と直接お取引いただく形で現在に至っています。
得意先からの電子データによる発注データの読み込みや受注元帳の
出力などのカスタマイズを施して、3台の端末でのネットワークシス
テムとして運用いただいております。
また、2010年にはホームページの制作依頼もいただき、当社の協力
会社と連携してホームページを制作させていただきました。
HPの開設を機に新規取引先の開拓も積極的に行っておられますので、
更なるご発展を期待しております。