実務に合った販売管理・生産管理のシステムで業務効率の改善をサポートします!

京都府京田辺市河原平田23番地の16

0774-63-1131

Q-info 第125号 2018年5月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問第100回

お伺いした会社 テクノグローバル株式会社
お話を伺った方 代表取締役 髙田弘之 さん
会社の所在地  〒581-0055 大阪府八尾市跡部南の町1-1-37
連絡先など   TEL 072-993-7935 FAX 072-993-7936
事業内容    プラスチック金型設計・製造、成形加工、組立加工など
URL     http://www.techno-global.co.jp

 当コーナー“読者訪問”の記念すべき100回目は大阪八尾のテクノグローバルさんの髙田社長をお訪ねしました。
 髙田社長は若いとき、福井県から大阪に出てこられ八尾の金型製造会社に就職されました。就職した時、社長に「いずれ田舎に戻って独立したいのでいろいろ教えて欲しい」といったら、誰が教えるか!できるわけないやろ!といわれ、根性を見てやろうと言われたそうです。それならばと頑張って努力され、その結果、社長からもかなりかわいがられて専務になられました。10数年専務を務め、海外の出張も多かったし面白かったし不満もなかったとおっしゃいます。そして、社長からは「次は髙田だ」と後継指名されるまでになりました。しかし、お子さんが就職されたのを機に、やはり自分がやりたいことをやりたいと独立を決意されます。

 当時60歳後半だった社長からはかなり叱責されたそうです。そりゃそうですよね、社長にしてみれば後継者と思っていた者に反旗をひるがえされたのですから。しかし、大阪に出てきたときからの目標だし、一から自分でやってみたいという気持ちには逆らえず、強い意志を持って社長と交渉されたそうです。得意先も仕入先も一切手を出さないという条件でなんとか退社できたとき、まわりからは当時斜陽産業になりつつあった金型製造で独立するなんておかしいと言われたそうです。それでもなんとしてでも金型で食べていきたいと、自宅の一室で2006年に金型設計をスタート。

ネットで金型のアドバイスなどをしながら徐々に取引先を増やしていき、2008年には大阪府の新テイクオフ21という事業可能性評価の第1号認定を受け、300万円の助成金を得て更に事業を拡大していかれました。
 2013年に現在地に移転され業務拡張を目指すも、なかなか人が採れないという状況に直面されます。しかも金型は斜陽産業だと言われている中で、たまたまベトナムと縁がありベトナムに進出されます。

 2014年にホーチミン市の近くのドンナイ省で現地法人を設立し、優秀な学生を積極的にインターンシップとして受け入れ、卒業後に現地法人に就職させて、少し慣れてきたら日本に研修に来させる。日本で多能工として訓練してベトナムに返すというロテーションなどで日本の人材不足をカバーしているとおっしゃいます。 最近では八尾市のものづくり支援策などを活用して、ユニークな自社製品も作りはじめました。また大学との連携も積極的に展開し、医療用品の開発にも進出されました。金型から始まって成形組立、商品開発、そして夢は電子部品を組み込んだものを作りたいとおっしゃいます。

 髙田社長のバイタリティはどこから来るのですか?とお尋ねしたら「チャレンジ精神」だとおっしゃいました。得意先もないゼロの状態からスタートし、まったく取引先もないベトナムに進出、自社商品を作ろうと大学や行政など各方面に掛け合い、射出成形機まで買って自社商品作りに邁進されている姿は、まさにチャレンジそのものだと思います。

 昨年、ある税理士さんのご紹介でシステム導入のご相談をいただき、折しも公募していた「IT導入補助金」に応募されて見事に補助金をゲット。本格的な生産管理まではまだまだだけど、Excelでやるよりは効率的な販売生産管理をしたいということで、生産管理風販売管理システム『はんばいQ-s』をご導入いただきました。
 システムの活用でますます生産性を上げていただき、チャレンジ精神をさらに発揮して飛躍されますことを期待しながら帰路につきました。
(一丁噛)