Q-info 第140号 2019年8月発行 【読者訪問】

読者訪問 第115回

お伺いした会社  京都EIC株式会社
お話を伺った方  代表取締役 藤田 正樹 様
会社の所在地   〒613-0034 京都府久世郡久御山町佐山西ノ口1-4
連絡先など    TEL:0774-41-5150(代) FAX:0774-46-3553
業務内容     オートメーション計測制御システムの設計、製造、施工、保守
URL      http://kyotoeic.jp

 今回は京都EICさんに藤田社長をお訪ねしました。このコーナーには2012年9月号で武村会長にご登場いただいておりますが、今回は2代目社長の藤田社長にお話を伺いました。前回にも記載しておりますがEICとは【E…electric(電気制御)、I…instrumentation(計装制御)、C…computer control(コンピュータ制御)】のことだそうですが、一般の人にはあまり馴染みのない計測制御の装置を製作されています。
計測制御とは、温度とか重量とかを測って目的の数値にするためにコントロールすることを指します。
例えば、ガラス繊維を作る場合、溶けたガラスが溜まっている炉の中ガラスの量を一定に保たないと繊維の太さにばらつきが出てしまうそうです。それを防ぐために、炉の中の溶けたガラスの量を正確に測り、投入する原料を制御する必要があります。高温で溶けたガラス液面をレーダーで非接触に正確に測り投入量をコントロールするというような装置を作っておられます。
また、燃料を燃やすとき、空気との混合比(空燃比)を適切に保たないと燃費が悪くなるのですが、その空燃比を適切にコントロールする装置も手掛けておられ、燃費の向上を通じて省エネにも貢献されています。

 同社ではシニア層の活用を積極的になさっておられ、社員の1/4が60歳以上だそうです。少子化の中で年配者の活用は必須、しかも経験者のスキルを活かすことは重要だとおっしゃいます。もちろん年配者ばかりではなく、若い人も積極的に採用されており、年配者の持っている技術の移転も積極的に図っておられます。

 また、今年度のIT補助金の第1次公募で弊社のシステムを申請していただき、過日無事に採択されました。『今まで社内のスタッフが作ったシステムを運用してきたが、本業のシステム出荷が多くなると、社内システムのメンテナンスやペーパレス化、業務の効率化といった課題への対応が後回しになり困っている。それにはちゃんとしたシステム会社のシステムを導入するしかない』と弊社にお声掛けいただきました。

 同社の計測制御システムはガラス系のものが1/3を占めるそうで、今後さらに海外で知名度を上げていきたいとおっしゃっています。日本では自販機が普及しているので、ビールや清涼飲料などは缶製品が主流となっていますが、海外では自販機が少なく瓶製品が主流です。ビール工場や健康ドリンク工場が出来るとそのまわりに瓶工場が出来るのだそうです。その瓶工場をターゲットとして積極的な営業展開をしていきたいとおっしゃっていました。
 一方日本国内では、佃煮や化粧品の瓶など比較的小さな瓶の製造過程では同社の計測制御システムが数多く活躍しているんだそうです。
 高齢者の活用と若者の育成、海外への進出やコンピュータシステムの刷新など、経営理念に基づいて先を見た経営をなさっている同社のますますのご発展を祈念しながら帰路につきました。

(米田)