Q-info 第140号 2019年8月発行 【スタッフのつぶやき】

 昔々あるところに一人の営業マンがおりました。彼は毎朝7時半には会社に出社し、退社するのは毎日夜の9時前ぐらいです。
会社は完全週休二日制でしたが彼はほぼ毎週、土曜日も会社に出て9時から5時ぐらいまで仕事をしていました。

 ある日社長さんが言いました。
“おい、君に朗報だ! 当社もテレワークが可能な体制になるぞ!”…
すでに皆さんもご存知のとおりテレワークとは「“tele = 離れた所”と“work = 働く”をあわせた造語」でICT(情報通信技術=Information and Communication Technology)を活用し在宅勤務やモバイルワーク、サテライトオフィス勤務など場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を実現しよう、というものです。仕事の効率化や生産性向上に寄与すると言われる制度ですが、件の営業マンは多少早く帰れるようになったのでしょうか? 
 残念ながら帰宅時間はほとんど変わらない上に、家に帰ってからも自宅のPCを使って深夜まで仕事をするようになってしまったそうです…
政府や役人はテレワークを働き方改革の有効な手段として推進しようとしているようですが、これが実現してしまうと本当の労働時間なんてわからなくなるのではないでしょうか。逆に会社のサーバーに接続している時間=労働した時間、ということにはならないので、ある意味労働者にとって不利な制度のような気もします。

 再び目を転じて件の営業マンですが、そもそも仕事のやり方が問題かも知れません。目標の設定(いつまでにやる)、代替措置の設定(できなかったら/早く終わったらどうする)がちゃんと出来ていたらもう少し早く帰れるようになったかも知れません。

システム部 山口 徹