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Q-info 第142号 2019年10月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第117回

お伺いした会社  株式会社 都
お話を伺った方  会長 倉田 義宥 様
会社の所在地   〒602-8407 京都市上京区大宮通上立売上ル伊佐町233
連絡先など    TEL:075-415-1111 FAX:075-415-0385
業務内容     帯の製造卸
URL      http://www.obi-385.co.jp

日本を代表する絹織物、「西陣織」は皆様ご存じだと思います。応仁の乱の戦火を逃れて地方に避難していた職人たちが、乱が終わると京都に戻り織物を織りはじめました。その場所が西軍の陣地付近であったことから「西陣織」と呼ばれるようになったといわれています。戦前は“お召し”など絹織物のきものを生産していましたが戦後は“帯”が大部分を占めるようになり、今でも日本の帯の85%を生産しているそうです。今回は、その西陣で手織り帯の工房を所有しておられる数少ない織元である株式会社都さんをお訪ねし、倉田会長にお話を伺いました。

同社は昭和14年に創業され、ちょうど今年で80周年を迎えられました。和装業界の市場規模はバブル最盛期の1/10程度まで落ち込んでいるそうです。西陣の帯には西陣織工業組合が発行するメガネ型証紙が必ず貼付されていて、組合員である織屋の背番号として連番がつけられています。2600番くらいまであるそうですが廃業されているところも多く、現在登録されているのは300社程度しかないそうです。
同社の番号は385番、“ミヤコ”にこだわってその番号をとられたそうです。

最近京都では外国人を中心にレンタル着物を着て歩いている人を多く見かけます。倉田会長は「業界にとってはプラスだと思うが、日本人がなかなか着ない。しかしアンケートをとると80%以上の女性が着物を着たいと言っている。にもかかわらず三大障壁が着物の普及を阻んでいる」とおっしゃいます。

三大障壁とは
①自分で着れない
②来て行く場所がない
③そもそも着物の値段が高い
だそうです。

お茶、お花、畳文化など日本の良さと共に着物も残していかなければならない。そして、そのためにももっともっと着物を着て欲しい。あまり壁を作らずにカジュアルなものから入ってきて欲しいともおっしゃっていました。

同社でのコンピュータの導入は昭和57年のオフコン導入が最初だったそうです。パソコンが産声を上げた頃ですからかなり早かったですね。
2年ほど前に京都中央信用金庫様が開催されている「中信ビジネスフェア」の会場でシスポートブースにお立ち寄りいただき、弊社の呉服卸売業向け販売管理システム『ごふくQ』をご覧いただいたのがきっかけで、その後、打合せを重ねて今年『ごふくQ』をご導入いただきました。「日次更新もないし利便性が高い。展示会への持ち出し商品の管理も便利に出来て良かった。大変重宝している」と嬉しいお言葉をいただきました。

 これからの課題をお聞きしたら、今までは消費者との接点がない、小売店との接点も少ない。これからはコンピュータを活かしてデータを戦略的に活用して情報発信し、消費者や小売店との接点を増やしていきたいとおっしゃっていました。

 これからの経営戦略にもっとパソコンを役立てていただけいるよう、私共も頑張ってお手伝いしていかなければと思いながら帰路につきました。

(米田)