Q-info 第144号 2019年12月発行 【読者訪問】

読者訪問 第119回

お伺いした会社  アプナップ株式会社
お話を伺った方  代表取締役 坂平 典生 様
会社の所在地   〒612-8244 京都市伏見区横大路下三栖宮ノ後71番地2
連絡先など    TEL:075-612-8896 FAX:075-612-8897
業務内容     廃棄物処理業
URL      https://www.upnap.co.jp/

 今回は廃棄物処理業をなさっている㈱アプナップさんに坂平社長をお訪ねしました。
古紙などの廃棄物処理をなさっているということくらいは知っていましたが、具体的なことはあまり知らなかったので、まずはお仕事の内容をお聞きしました。
するといきなり「うちは専ら物の中の古紙を中心に扱ってる・・・・」「ちょっと待って下さい。その“もっぱらぶつ”ってなんですか?」 と、極めて初歩的な質問から始まりました。

 専ら物とは再生利用を目的として回収される古紙、くず鉄、空き瓶などのガラス類、衣服などの繊維の4品目を指すのだそうです。あとでネットで調べてみたら、『廃棄物処理法に「もっぱら再生利用の目的となる」と記載されていることからそう呼ばれている』のだそうです。その専ら物の中では古紙以外のものも少し扱っておられますが、基本的には古紙を中心に扱っておられます。具体的には古紙を回収して分類し、それぞれ四角く固めて製紙メーカーに販売するということをなさっています。
古紙のリサイクルは古新聞の回収がルーツのようですが、その歴史は古く昭和になってから急成長したそうです。

現在の業界動向をお聞きしてみると、紙そのものの消費が減ってきているのだそうです。確かに新聞を取っているところは減ってきていますし、雑誌等もネットに取って代わられつつあります。しかし一方では通販の普及で段ボールの消費は増えてきており、紙の消費量減少に少しブレーキが掛かったようです。

そんな中で、同社にとっての朗報はプラスチック製品の使用削減の動きです。プラごみが社会問題化してきて、コップやトレーなどに紙が使われ出しました。ストローも紙製のものが現れたりしています。食品等が付着しているものはリサイクルの対象にはならないそうですが、紙製品の消費が増えるということは原料の紙パルプの需要が増えることであり、古紙のニーズが増えることにつながります。

 2016年9月、京都中小企業家同友会北地域会が主催してハイアットリージェンシー京都にて『ワンテーブル交流会』という内覧展示会が開催されました。その展示会に坂平社長がお越しになり当社のブースにお立ち寄りいただきました。「いま、金沢の会社が作ったリサイクル業向け販売管理システムを使ってるんやけどちょっと遠いのでサポートのレスポンスが悪くて・・・」とおっしゃいました。「うちは京田辺ですけど、金沢よりは近いですし(笑)」。ということで、後日、お伺いしてシステムの概要・ご要望をお聞きしました。

業界特有の仕様もありますが、トラックごと重さを量るトラックスケールとのデータ連動が必須とのことで、未経験の装置との接続にチャレンジ。なんとかデータ転送が出来ることを確認し、細かな仕様の打ち合わせもさせていただいて、翌2017年9月にご発注いただきました。そして、2018年2月に無事に導入し現在元気に稼働しています。

 廃棄された機密文書の取扱いもされることからプライバシーマークを取得して顧客に安心感を与え、環境に配慮した経営をしていることを示すために環境マネジメントシステムKESステップ2も取得されました。単なる古紙回収ということだけではなく、顧客企業とともに持続可能な社会作りに努力されておられます。そんな強みをお持ちの同社ですが、さらに坂平社長に強みはなんですか?とお聞きしたらレスポンスの早さだとおっしゃいました。回収依頼があったら遅くとも翌日には回収に赴く。要らないものは一刻も早く持っていってもらいたいという顧客心理に応えるべく努力しているとおっしゃいます。

 現在稼働中のシステムも今後は出先のドライバーとデータのやりとりがスマホで出来るようして、さらにレスポンスを早めたいとのご要望もお聞きしており、より強みを強くしていただくと共に、生産性向上、働き方改革に寄与出来るシステムに成長させるお手伝いをさせていただきたいと思っております。

(米田)