Q-info 第145号 2020年1月発行 【読者訪問】

読者訪問 第120回

お伺いした会社  株式会社サンコー
お話を伺った方  代表取締役社長 竹山 昇 様
本社所在地    〒544-0004 大阪市生野区巽北2丁目12番3号
  連絡先    TEL(06)6752-3161(代) FAX(06)6751-0125
奈良工場     〒632-0063 奈良県天理市西長柄町253番地
  連絡先    TEL(07436)6-3155(代) FAX(07436)6-3158
業務内容     精密、部品金属加工業
URL      http://www.nc-sanko.com

 今回は奈良県天理市にある㈱サンコーさんの奈良工場に竹山社長をお訪ねしました。
2017年3月に当社が開催した「生産管理勉強会」に竹山社長がご参加下さって、それをきっかけに生産管理システム『Assist』の導入に向けた検討をはじめていただきました。 同社では過去、システム構築に2度失敗されていました。ソフト会社が製造業の受注生産の実態をあまり知らなかったり、現場主体のシステムになっていなかったり、また、㈱サンコーさん自体もソフトに仕事を合わそうとしたり…、というようなことでうまくいかなかったそうです。

 『Assist』は大阪八尾の㈱デジックが作ったソフトです。㈱デジックさんは少し特殊なパッキンを製造しているれっきとした製造業で、もともと自社で使うために作ったものを、当社がお手伝いしてパッケージソフトに仕上げていったという経緯があります。ですので製造業、それも受注生産の実態を身をもって知っておられます。そんなことから、竹山社長は、「しっかりと言葉のキャッチボールが出来て良かった」とおっしゃいます。『Assist』の導入をお決めいただいてからも、過去の失敗を繰り返すまいと慎重に仕様打合せを重ねました。

 新たな生産管理システムの導入を決意されたのには訳がありました。
同社はもともとある電機メーカーの一次下請の仕事のウエイトが高かったそうです。単にメーカーからの下請け仕事だけではなく、同じ一次下請業者からの仕事をもらうことも多く、そのメーカー関連の売上比率が高かったそうです。ところがそのメーカーが業績不振になり、発注量が激減してきました。当然売上は低迷します。特定メーカーの発注に頼るのではなく、新規の取引先を開拓しなければならないと奮闘されます。
ところがそれぞれの会社によって受発注のやり方が違う。以前は特定メーカーの加工パターンだけで良かったものが、いろいろな加工をやらなければならなくなる。そしてまた・・・・。
次々と新しいことに対応していかなければならなくなってきたとき、それらの困っていることを解決する一つの手段として、そしてまた、ヒューマンエラーを防ぎ普遍性を保つためにも、受発注管理をはじめとして総合的に生産管理をシステム化していかなければならない、と思うに至ったとおっしゃいます。そしていくつかのシステムを検討する中で、前述のシスポートが開催した「生産管理勉強会」に出席して『Assist』に出会い、これならうちの期待に応えてもらえるシステムだと思い導入することにしたと。

 慎重に打合せとチェックを重ね、1年がかりで望むシステムに仕上がってきたとおっしゃいます。システム導入の検討をきっかけに現場とのコミュニケーションもしっかりと取れるようになってきたことも良かったし、どんなお得意先の注文でもこなせるようになってきたことも良かった。ともすれば新しいことにチャレンジすることに抵抗感を示す若者にも、困っていることを解決するのがこのシステムだと啓蒙し、一つずつ使っていって全社的に便利だと思うようになってきたとおっしゃいます。

 このシステムをさらに活用して、見積のクオリティを高め、“安心・安全・信用”を勝ち取るべく、体質改善も図っていきたいと語っておられました。
米中摩擦や台風被害などの影響で厳しい外部環境にさらされている製造業ですが、世界一の技術レベルを誇る日本として、その真面目さを武器にこだわりを持って、世界に通用する精密部品加工メーカーを目指していきたいと抱負を語って下さいました。その夢の実現に『Assist』が少しでもお役に立てることを願っております。

(米田)