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Q-info 第153号 2020年9月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第127回

お伺いした会社  有限会社安原商会
お話を伺った方  代表取締役 安原 弘治 様
会社の所在地   〒601-8213 京都市南区久世中久世町1丁目80-1
連絡先など    TEL:075-204-5803 FAX:075-204-5804
事業内容     印刷機器・機材の販売業      

 本年4月に社長に就任された有限会社安原商会の安原弘治社長をお訪ねしました。
お伺いして初めて知ったのですが、先代社長であるお父様が6月にお亡くなりなったそうです。時節柄、近親者だけでご葬儀は済まされたということですが、病院で手術を予定していた矢先に心不全で急逝されたそうです。5月にはゴルフもなさっていたということですから急なことだったようです。しかし、4月にお父様から社長を交代されていたので、業務的にはたいした混乱もなく不幸中の幸いだったようです。
 同社は現社長のおじい様が印刷関連機材の大手販売会社から独立して京都で開業されたのがはじめだそうで、現社長は3代目にあたります。業務内容は印刷業関係を中心に、印刷機械や材料(消耗品など)を販売なさっており、取引先は印刷業関係が9割を占めるのだそうです。
 印刷業は近年、ネット印刷の台頭など厳しい経営環境にさらされており、同社の経営にも大きな影響が出てきているのではないかとお尋ねしたら、印刷業界全般としては厳しいが、伸びているところも少なくないとおっしゃいます。営業力があるところやISOやPマークなどを取得しているところは伸びており、下請けしているところは厳しいということです。また、昔ながらの付き合いを重んじる京都らしさを反映してか現状維持というところも多いそうです。
また、同社の既存取引先は高齢化が進んでおり、なかには廃業されるところもあったりするので、新規取引先の確保が最重要課題だとおっしゃいます。
仕入先や取引先からの紹介も多く、また印刷業や紙工業関係などの組合に加入して人脈を広げて販路の拡大を図っておられるそうです。しかし昨今のコロナ禍で宴席がなくなり、新しい人との出会いがなくなってきたのが痛いとおっしゃっていました。
そして一方では、近年はオンデマンド印刷などカウンター式のトナーも増えてきており消耗品の売上げも減少してきているそうです。

 そんな状況の中にあって、システム販売や他の業界への販路開拓なども模索なさっておられます。
ものづくり補助金を絡めてコーディネータと連携して印刷機械の販売を推進したり、弊社とは昨年来、販売管理システム『はんばいQ』を取引先にご紹介いただいたり、テレワーク絡みでUTMの導入をお勧めいただいたりして、協業を進めていただきました。新しい事業形態としてこれからも協業させていただいてシステム販売をお進めいただければ有り難いと思っております。

 また、将来的には従来の枠にとらわれず、面白い趣味を持った人などと組んでまったく新しいビジネスが一緒に構築できないかなど、新しいことにチャレンジしていきたいとおっしゃっていました。
 従来の事業でしっかり足元を固めながら、まったく別の新しいことにもチャレンジしていきたいとおっしゃる若き新社長の10年ビジョンを見守っていきたいと思います。

(米田)