実務に合った販売管理・生産管理のシステムで業務効率の改善をサポートします!

京都府京田辺市河原平田23番地の16

0774-63-1131

Q-info 第154号 2020年10月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第127回

お伺いした会社  株式会社ヤスダモデル
お話を伺った方  代表取締役 安田 清之 様
会社の所在地   〒601-8203 京都市南区久世築山町379-4 久世工業団地
連絡先など    TEL:075-933-2252 FAX:075-933-2253
事業内容     木型、木工製品加工製造業

 京都で有名な久世工業団地、その一角にあるヤスダモデルさんをお訪ねしました。
同社は昨年、販売管理等の業務のIT化を進めたいということでIT導入補助金を申請され、惜しくも不採択となってしまいましたが、お隣の中央機械㈱さん(2019年5月号の本コーナーにご登場)からのご推薦もあり、また、たまたま私が社長の高校の後輩だったということも少し功を奏したのか、弊社の販売管理システム『はんばいQ30』をご導入いただきました。
社長や専務のご要望をお聞きしながら一部カスタマイズして導入させていただき、売上・仕入の一元化をはじめ、原価管理・利益管理がしっかり出来るようになったなどシステム導入の効果が出てきており、もっと早く出会っていたら良かったとおっしゃって下さいました。

 同社は社長のお父上が鋳造工場の下請けとして木型屋をはじめられたのが最初だとか。鋳造工場の得意先は全国にあり、アメリカにも行ったことがあるとおっしゃっていました。
しかし、鋳造工場の下請けでは将来が見えなくて、なんとかその呪縛から逃れたいとディスプレイ業界への進出を図ります。
木工技術を活かして“からくり時計”の製作をはじめられ、デザインから設計施工までを手掛けられた島根県浜田駅前の「どんちっちからくり時計」や、岡山県湯郷温泉の「さんぶ太郎からくり時計」など、全国各地にある“からくり時計”の多くは同社が何らかの関わりを持っておられるのだとか。
からくりを動かす仕掛けを考えるのが楽しいと、海外ではユニクロのマネキンを動かす仕掛けまで作られたそうです。
木型屋もディスプレイ屋も根っこは同じ、自分は造形屋(造形家)として頑張ってきたとおっしゃっていました。
『自分の人生は納得できるが満足は出来ない』と、40~50代の頃は睡眠時間3時間程度で頑張られたそうです。一木型屋で終わらないために新たなことにチャレンジし、競争の激しいディスプレイ業界で頑張り、今では鋳物業界向けとディスプレイ業界向けの比率は五分五分だそうです。

 鋳物工場向けの仕事の縮小も一時期考えたことがあったそうですが、ディスプレイ業界がコロナの影響を大きく受けていることもあり、続けてきて良かったとおっしゃっていました。

 これからは、新たなことを考えると設備がいる、今のジャンルで伸ばすことを考えていきたい。
そして、からくり時計などの強みを活かして次の世代に引き継ぎたいと。
息子さんの専務も頑張っておられ、私共も側面の援護射撃をさせていただきながら更なる発展を目指していただきたいと思っております。

(米田)