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Q-info 第155号 2020年11月発行 【“一丁噛”が行く!】

カテゴリー[“一丁噛”が行く!, コラム/Qinfo]

第145回:補助金、助成金

 今年ほど、補助金や助成金、それに給付金などという言葉をよく耳にした年はないと思います。
“新型コロナウイルス感染症対策”という名のもと、いろいろな制度が実施され、多くの税金が投入されました。
将来にそのツケを回すという問題点はありますが、コロナ禍で影響を受けている事業者にとっては、有り難い施策であることには違いがありません。

 皆様はどれだけ補助金や助成金の恩恵に浴されましたか?
一般的に補助金は国(経済産業省)や地方公共団体(府県や市)が支給するもので、予算に基づき公募され財源は税金です。
予算に基づき執行されますので、自ずと上限額が決まっています。ですので申請件数が多いと申請内容が審査され、その結果、“採択”“不採択”が決定されます。つまり申請しても、もらえるかどうか分からないというわけです。

 それに対して助成金は主に厚生労働省が支給しているもので、その財源は雇用保険料です。こちらは補助金と違って支給要件を満たしていれば支払われます。雇用保険料率のうち6/1000は労働者と事業主が折半で負担し失業給付に充てられますが、事業主だけが負担する3/1000が雇用2事業といわれる雇用安定事業(雇用調整助成金等)と能力開発事業(キャリア形成促進助成金)に使われます。ですのでそれらの助成金は、企業が負担した雇用保険料のキャッシュバックみたいなものです。今年よく耳にした「雇用調整助成金」の財源は税金ではなく、企業が負担した雇用保険料なのです。

(一丁噛)