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Q-info 第155号 2020年11月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第130回

お伺いした会社  株式会社三和紙工社
お話を伺った方  代表取締役 辻倉 浩二 様
会社の所在地   〒612-0019 京都市伏見区深草平田町13番地
連絡先など    TEL:075-642-1793 FAX:075-643-9382
事業内容     紙器加工業(トムソン・グルアーによる箱製品の加工)

 今回は、昨年、当社の販売管理システム『はんばいQ30』をご導入いただいた㈱三和紙工社様にお訪ねし
ました。

 同社は紙箱などを製造されている専門メーカーです。お菓子の箱や化粧品の箱など紙箱の需要は多岐にわたりますが、定型のものは少なく、ほとんどが客先からの要望に基づくオリジナル加工品で、如何に客先のニーズに応えられるサンプル品を早く作れるか、如何にいい提案が出来るかが勝負だそうです。
 同社では様々な紙を希望の形状に打ち抜ける自動トムソン機と、多様な糊付けや折り加工に対応できるグルアー加工機を備え、様々な要望に応えておられます。客先が希望するパッケージデザインに限界まで近づけるべく、ベテランオペレータが腕を振るっておられます。よそで出来ないような箱、中箱があるようなヤツ、ちょっと変わった箱など、特殊なものができる技術力が強みだとおっしゃいます。また、受注に至るまでのサンプル加工も得意で、マメにサンプルを早く作れることももう一つの強みになっているとおっしゃっていました。

 現在のコロナ禍の影響をお尋ねしたところ、やはりかなりの影響があるとか。土産物が売れないことで、お菓子の箱などの注文が減り、5月が厳しかったそうです。一方で、消毒液の箱やマスクの箱などは増えたそうですが、その他のものに比べると出る量も限られており、厳しい状況が続いているそうです。また、コロナだけではなく、いろいろな外部要因に影響を受けることが多いそうで、あるゲームソフトの外箱を作っていたがプラスチックの箱になって中国に行ってしまい、プラスチック問題でまた日本に帰ってくるかと思っていたら今度はダウンロードタイプになりそのパッケージそのものがなくなってしまった、とかいうようなこともあったんだそうです。

 近年、脱プラスチックの傾向が強まりつつあることについては、業界としては追い風だとおっしゃいます。
これからいろいろなものがプラスチックから紙製品に変わっていく。また、コロナの影響で生活習慣が変わってきており、思いもかけないところでの紙製品の需要が出てくる。そういった市場の追い風に乗り遅れないように、今後は食品関係のものも含めて従来のものにこだわらず、いろいろなものに対応していきたいとおっしゃっていました。

 パソコンシステムはかなり以前から導入なさっていたようですが、その販売管理ソフトが陳腐化してきて、更にサポートもままならずなってきたとのことで、今回『はんばいQ30』への乗り換えをご決断いただきました。
『はんばいQ30』では端末台数も増やし、売上履歴とトムソン木型の管理番号をヒモ付けし、マルチ画面で操作性も向上して使い勝手が良くなったとご評価いただきました。そして、更に使い込んで自社の基幹システムとしてしっかり活用していきたいとおっしゃって下さいました。

 システムをしっかりご活用いただき、脱プラスチックの追い風をしっかりはらんでコロナにも負けず、さらにますます発展されることを祈念して同社をあとにしました。

(米田)