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Q-info 第156号 2020年12月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問第131回

お伺いした会社  株式会社ヒトミ
お話を伺った方  代表取締役 人見 康裕 様
会社の所在地   〒612-0029京都市伏見区深草西浦町8丁目133-1-2
連絡先など    TEL:075-642-4121 FAX:075-641-4150
事業内容     管工機材総合商社、住宅設備機器販売・施工      

 33年前に当社のメインプロダクツである販売管理システム『はんばいQ』が生まれました。そしてその5年後に、オフコンからのリプレースで『はんばいQ』を導入して下さいました(株)ヒトミさんをお訪ねしました。

 同社はパイプなどの管工機材をはじめ住宅設備機器を取り扱っておられる総合商社として60年近くの歴史を誇っておられます。
TOTOや積水化学といったメーカーの住宅設備機器やトイレなどを幅広く取り扱っておられ、建設会社や設備工事会社への卸を主にやっておられます。
機材や設備を卸販売するだけではなく取り付け工事も自社でやれる体制を整えて、近年は取り付け工事が出来る強みを活かして直販も徐々にやってきておられるそうです。

 業界の様子をお聞きしたら、一昨年から昨年がピークだったそうです。
大規模公共事業が相次いで発注され、ホテル建設ラッシュが重なり、業界は大変好況だったそうです。
それが一段落したところにコロナ禍で厳しい状況となっているとか。メーカーのショールームは閉鎖されるわ、商品はまったく入って来ないわで、4~5月頃は大変厳しかったそうです。今はショールームもオープンされるようになったそうですが、来場者は少なく、メーカーもいろいろと苦戦しているとおっしゃいます。特に今よりも来年が更に厳しくなるのではないかとおっしゃっていました。

 しかしながら、この苦境の中でいろいろなことが見直しできたことが良かったともおっしゃいます。
いろいろなムダを見直しすることが出来、体質改善が出来た。そしてまた、人材の採用も出来た。新しい人が入ると会社が元気になる。ピンチをチャンスにすることが出来たのではないかとおっしゃいます。

 将来的には人口減少で住宅着工数も大きく減っていく。当然住宅設備の需要も減少する。住設機器メーカーは人口が増加している東南アジアを中心とした海外に販路を求めていくが、中小企業は地元密着やっていくしかない。自社で施工が出来ることを強みに、地域密着で差別化を図って行く。特に大手はめんどくさいことはやりたがらないが、中小企業は小回りが利く。短期間で物品納入と施工を
一緒に受け、地元重視で頑張っていくと力強くおっしゃっておられました。

 同社には『改善提案書』というのがあります。それには【~ドンドン出せば、ドンドン良くなる~】と書いてあります。全社員が日々の業務の中でいろいろ気付いたことや改めたいことなどを改善提案書で出して来る、そして出来ることはどしどし取り入れて改善していく。ピンチをチャンスに変えていくことが出来るのもそんな風土が根付いているからなのですね。そして改善提案の中でも『はんばいQ』についての提案も決して少なくありません。いろいろな改善要望が出るたびにカスタマイズの見積をする。そんな繰り返しで、同社独特の、同社ならではの『はんばいQ』に変貌してきました。

 売上時に商品毎に紐付けられた棚番号を付された納品書が出力され、しかも並んでいる棚の順番に出力されて効率的にピッキングが出来るようになっている、などというのは同社ならではのアイデアかも知れません。カスタマイズが出来る『はんばいQ』の良さを十分享受していただいている好例かと思います。

 いろいろなアイデアをもとに業務改善を図り、40台にも及ぶ一人1台の端末パソコンを駆使して、これからの社会の変化に挑戦し、業界を支える存在として、また地域になくてはならない存在として、ますます発展されることを願っております。

(米田)