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Q-info 第177号 2022年9月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第152回

お伺いした会社 明和カレンダー株式会社
お話を伺った方 代表取締役社長 稲津 潔 様
会社の所在地  〒601-8203 京都市南区久世築山町 久世工業団地内
連絡先など   TEL 075-934-6681  FAX 075-934-5531
事業内容    カレンダー製造
ホームページ  https://meiwa-calendar.com/

 毎月、本誌に同梱している「ReplySheet」で感想などを返信して下さっている明和カレンダーの稲津社長をお訪ねしました。
「ReplySheet」の返信は決して多くないのですが、ひと言書き添えてご返信下さるのは作成者として大変嬉しく思っております。ご返信いただいた「ReplySheet」は社内で誰もが読めるようにしており、それぞれのコーナーを執筆したものにとっても励みになっております。

 ということで今回お伺いしたのですが、大変久しぶりにお目にかかりました。12年前、毎年出展している京都ビジネス交流フェア((公財)京都産業21主催)の当社ブースにお立ち寄りいただいて、システム商談をさせていただいたのがご縁で、それ以来Q-infoを送らせていただいております。

 同社は社名の通り、カレンダーの製造をなさっており、98%がカレンダー製造だそうです。
カレンダーはバブル期の平成2,3年がピークで、それ以来減ってきているそうです。当時は名入れカレンダーは顧客に年末の挨拶で配るだけではなく、集客のための販売用具としていろいろなシーンで使われていました。必要部数だけ作って配るというのではなく、必要以上に作ってあらゆるところに蒔くという状況だったそうです。
酒屋、米屋、ガソリンスタンドなどが大口ユーザーだったのですが、個人商店の衰退、Webカレンダーやスマホの台頭などで市場は大きく変化してきました。ばらまく状況から、贈りたいところを絞って配るようになってきました。何百冊も配っていたところが減り、注文数も100冊以下が増えてきたそうです。昔は100冊以下の注文は取らなかったそうですが、最近は10冊でも名入れするそうです。印刷会社やギフト会社、事務用品店や広告代理店が顧客からの名入れ依頼を受けて注文してくるのですが、最近はそういった販売店から名入れ先への直送の依頼が増えてきたそうです。
更には、名入れ先が配る先へ直接送って欲しいと、リストをもらって対応することもあるとか。

 そんな中で毎年同じものが欲しいと思って下さるリピーターを獲得すべく、特徴のあるカレンダー作りを目指しておられます。特に力を入れておられるのが情報が豊富なカレンダーだそうで、「大安」「仏滅」などの六曜だけではなく、祭の情報や旧暦の日付なども掲載しているカレンダーが自慢だそうです。カレンダーは2年前から作り始めるのだそうですが、『祭の情報などを集めるのが大変なんですよ。祭の情報が載っているカレンダーは少ないので、かなり苦労しながら情報を集めて載せています。特徴があるものを作って、毎年これが欲しいと思ってもらえるリピーターを作っていきたい』とおっしゃっていました。
 今やカレンダーはばらまく時代ではない。もらう方が欲しいと思ってもらえるカレンダーを作っていきたいとおっしゃるその言葉に、カレンダー制作者の心意気を強く感じながら同社をあとにしました。

(米田)