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Q-info 第182号 2023年2月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第157回

お伺いした会社 山下石油株式会社
お話を伺った方 代表取締役 山下 真司 様
会社の所在地  〒622-0002 京都府南丹市園部町美園町7-14-5
電話番号    TEL 0771-62-0322
事業内容    ガソリンスタンド・車販売・車検整備・板金塗装
ホームページ  http://www.yamashita-web.net/

 今回は京都府南丹市園部町の山下石油さんを訪ねました。山下社長はガソリンスタンドの3代目経営者です。先代社長の時、石油の元売り会社と折り合いがつかずガソリンスタンドとしてかなり厳しい状況になりました。その時、店頭にバイクを並べて売ってみたらひと月に10台くらい売れました。

スタンドの経験がなかった山下社長は、これなら車でも売れるのではないかと、ガソリンスタンドで車の販売をはじめました。23歳の時だったそうです。

 当時、ガソリンスタンドで車を売っているところはなく、大変不安だったそうですが、徐々に売れだしました。車が売れるのなら車検もやれるようにしようと、車検ができる整備工場の資格を取得して車検をはじめました。当時、2泊3日程度かかるのが一般的だった車検を日帰りで、しかも他社の半額程度でやったものだからこれが大当たり。しかし、京都市内の陸運局まで3時間もかかる。車検できる台数に限りがあるということで、自社で検査ができるように指定工場の資格を取ろうと思い、隣の生命保険会社のビルを買って指定工場にしました。さらに、板金経験者が入社してきたので、板金工場も作ろうかと隣の病院を買って板金工場をスタートさせました。車検も車販売も軌道に乗り、車販売の直営店を出すほどになりました。

 そこで山下社長は考えた。「いま、うちは車販売や車検がうまくいっている、しかしもともとのガソリン販売は苦しい。ガソリン販売に苦しんでいるガソリンスタンドは少なくないはず。ならば、それらのガソリンスタンドに車販売のノウハウを教えてあげて、ガソリンに頼らない経営ができるように支援してみよう」と。山下社長34歳の時でした。

 楽しく楽に車に乗ってもらおう、楽しく楽に車を販売しようということで【車楽】というブランド立ち上げて全国のガソリンスタンドに呼び掛けました。そしてフランチャイズ的に【車楽】を広げていきました。あれから15年、今や全国に97店舗まで増えました。それらの店舗で使うのぼりやPOPなどの販促用具を販売するために(株)山商という会社を立ち上げ、それら販促用具の販売管理に『はんばいQ』を導入して下さいました。
「山商は一人社長・一人営業の会社。だから『はんばいQ』が最強のパートナー。大変重宝しています」とおっしゃって下さいました。

 近年は、大手のガソリンスタンドが車販売を手掛けるようになってきました。
テレビコマーシャルでもガソリンスタンドでの車販売は良く見かけるようになりました。名の通ったガソリンスタンドとは対等に勝負できないと、今度はキッチンカーで唐揚げの販売に触手を伸ばしました。キッチンカーを作った工場がコロナで売れなくて困っていると聞き、それならば自分のところでキッチンカーを活用してみようと唐揚げ販売を手掛けたところ手応えがありました。小型のキッチンカーはどこにでも出店できます。駅前の一等地でも唐揚げ販売ができるということで、今はキッチンカーでの唐揚げ販売に精を出しておられます。

 誰もやらないことをやり、チャレンジできることはやってみる。不屈のベンチャー精神で頑張っておられる山下社長に大いなる刺激を受けながら、更なる発展を祈念して帰路につきました。

(米田)