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Q-info 第185号 2023年5月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第159回

お伺いした会社 株式会社新和事務機
お話を伺った方 代表取締役 早藤 勉 様
会社の所在地  〒601-8325 京都市南区吉祥院八反田町4-10
電話番号    TEL 075-661-5050  FAX 075-661-8008
事業内容    事務機器(OA機器、レジスター等)の販売
ホームページ  https://www.shinwa-jim.co.jp/

 今回は弊社の創業期からお取引させていただいている㈱新和事務機の早藤社長をお訪ねしました。

早藤社長とはいくつかの会でご一緒しており、ほぼ毎月、どこかでお目に掛かっているので、読者訪問でお伺いさせていただくことを思いつかなかったのですが、先日ふと、今まで一度もご登場いただいていないことに気付き、今回訪問させていただくことにしました。

 同社は今期が49期目ということで当社からすると少し兄貴分になります。現社長のお兄様が創業なさったそうで、20年ほど前に今の早藤社長にバトンタッチされたそうです。

 当初はレジスター専門店、いわゆるレジ屋としてスタートされたのですが、シャープがレジスターをはじめ電卓、FAX、複写機、パソコン等の総合事務機器メーカーとして成長していく過程に合わせて、取扱い商品の幅も広がっていき、総合的ないわゆる事務機屋さんへと事業を拡大されてきました。そんな中で、当社のソフトをお取り扱いいただくこともしばしばあり、地元京都のソフト会社と販売会社という関係で協業してきました。

 総合事務機器メーカーとして一世を風靡したシャープというメーカーが、いまや外資の軍門にくだり、レジスターをはじめいくつかの事務機器から撤退してきている現状に、シャープに育ててもらってきた我々としては一抹の悲しさを感じるという話で盛り上がりました。

 世の中の移ろいは何もシャープに限ったことではなく、事務機・文具業界にもいろいろな変化がありました。いわゆる文具屋さんという業態がアスクルやアマゾンなどの通販に押されて縮小していき、事務機も今やモノタロウなどに押されて従来の訪販型はかなり苦しくなってきました。

 新和事務機さんも従来メインであったレジに替わり、富士フイルムビジネスイノベーション(株)の複合機とパソコンやネットワーク関連機器が販売の中心となってきました。
複合機も昔の単なるコピー機と違い、パソコンやネットワークとの連携が必須となってきた昨今、IT商社としての力量が問われるようになってきました。

そんな中、オーダーシステムに着目し、飲食店をはじめオーダーエントリーを必要とされる業界に積極的に提案型営業を展開し、IT商社としての能力を高め、コンサルティング型の提案営業に力を入れて来られました。厳しい事務機業界にあって生き残って来れた要因は単なるハードの販売に留まらず、時代の流れに沿ったIT関連機器の提案をしてこれたからだとおっしゃっていました。

 またこれからは更に、ネット関連のサポートにも力を入れていきたいとおっしゃっていました。Web販売に力を入れようとしている企業のサポートをすることを通じて、地域密着型の良さを生かしながら、顧客から更に頼られる存在になっていきたいとこれからの展望を語っておられました。

 早藤社長と私は同年代。お互いに親族に事業承継者がいない環境の中で、事業承継という大きな課題に取り組んでいかなければならないと励まし合って同社を後にしました。時代の変化に負けず自社の強みを活かした事業展開を推し進め、更なる発展と円滑な事業承継をなさっていくことを祈念しております。

(米田)