Q-info224【”一丁噛”が行く!】新快速(1)
第209回 新快速(1)
JR西日本の新快速。関西にお住まいの方で乗ったことがないという方は少ないのではないでしょうか。特急券など追加料金が要らず特急並みに疾走する新快速は私鉄王国と言われた関西の鉄道事情を大きく変えました。
1970年の大阪万博輸送のために全国から集められた113系が万博終了後に余ってしまい、私鉄にぼろ負け状態だった当時の国鉄がヤケクソでスピード勝負に打って出たのが新快速でした。
登場時は京都~西明石間、一日6往復、停車駅は大阪、三ノ宮、明石だけだったという、今では考えられないものでした。しかし新大阪や神戸といった主要駅すら容赦なく通過し、限られた性能の電車を限界まで爆走させた結果、「めちゃくちゃ速い!」と口コミで話題になり一気に大人気列車へと駆け上がっていきました。そして、その後新型車両を次々と投入して私鉄から乗客を奪い、今やJR西日本の顔とも言える電車となりました。
この新快速の歴史を見てみると鉄道ファンならずともいろいろと興味深いことがあります。
まずは1987年の国鉄民営化。JR西日本の発足です。
関西においては国鉄時代も私鉄との競争はあったのですが、親方日の丸の国鉄と違って、民営化されたJR西日本にとっては、私鉄からの乗客の奪還は至上命題だったようです。
そこで、国鉄時代のお下がりのような車両ではなく、新快速専用の車両を民営化の2年後に投入します。白い車体の221系というニューヒーローが登場し、最高速度も120km/hに引き上げられます。そして、湖西線へも進出し近江舞子や近江今津へも伸ばします。東海道線では京都から草津、彦根、米原へと延びていき、西は西明石から姫路へ。さらに西の相生や播州赤穂まで延びました。
こうなると、関西圏だけに留まらない中距離エリアの特急券が要らない近距離列車という位置づけとなり、更なるエリア拡大を模索することになります。 (つづく)
(一丁噛)
