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Q-info 第74号 2014年02月発行 読者訪問

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第49回

お伺いした会社  株式会社 河合鍍金工業所
お話を伺った方  代表取締役 河合 博 様
会社の所在地   〒579-8024 大阪府東大阪市南荘町12-13
連絡先など    TEL:072-981-4769   FAX:072-981-3199
e-mail      kawaimekki@kvd.biglobe.ne.jp

河合社長

 近鉄奈良線、石切の次の駅(大阪寄り)[額田]から歩いて10分足らずのところにある河合鍍金さんに
お邪魔しました。社名の通り、メッキ業を営んでおられます。現社長は3代目ということで、昭和25
年に創業以来、現在地で線材加工品のメッキをしてこられています。
当地は昭和40年代終わり頃まで“鉄線の街”といわれて線材屋さんがひ
しめき合っていたそうで、それに伴って鍍金業も500数十社あったそう
ですが、現在は230社程度まで半減してしまったそうです。
 線材といってもボルトやナットのようなものから建築資材として丸太
を縛るのに使われる番線のようなものまでありますが、現在は長尺ボルトのような比較的細長い
もののメッキに特化して少量多品種に対応されているとか。『ボルトのメッキをやるところは多
いし、番線なんかは韓国製がハバをきかしている。細長いもののメッキをするには特殊なバレル
(メッキ容器)が必要だが自社独自のものを持っており、それが差別化につながっている。大量生
産を追いかけず少量多品種で付加価値を付けている』とおっしゃい

メッキ商品の一例

ます。その結果、同業者からの仕事の依頼も増えているそうで、10
年ほど前から長尺ものの線材加工に特化されてきた効果が現れているようです。
 1996年にMS-DOS版の『はんばいQ』を導入していただいて以来、今日まで何度かのレベルアッ
プをしながら『はんばいQ』を使い続けてきていただいております。昨年にはパソコンの入れ替
えに伴い、得意先から電子データで発注されてくるEDI対応機能を付加させていただきました。

工場風景

 線材業が半減したとはいえ、自社の強みをしっかりと認識して付加価値を付けて頑張っておら
れます。こんな企業が日本のものづくりの根底を支えておられるのだと心の中でエールを送りな
がら帰路につきました。