実務に合った販売管理・生産管理のシステムで業務効率の改善をサポートします!

京都府京田辺市河原平田23番地の16

0774-63-1131

Q-info 第79号 2014年07月発行 読者訪問

カテゴリー[読者訪問]

読者訪問 第54回

お伺いした会社 株式会社佐藤技研
お話を伺った方 取締役専務 佐藤 哲也 様
事業内容    義肢の製造・卸・販売
会社の所在地  〒611-0033 京都府宇治市大久保町西ノ端1-18
連絡先など   TEL:0774-48-1151   FAX:0774-46-1635
URL       http://www.satogiken.jp
e-mail     tetsu@satogiken.jp

木製義手の模型を持った佐藤専務

 今回は宇治市大久保の工業団地(フェニックスパーク)の中にある佐藤技研さんをお訪ねしました。
 佐藤技研さんは義肢(義手や義足)を製造なさっています。佐藤専務のおじい様
が宮大工をなさっていて、木製の義手を作られたのがルーツとか。今でこそ金属製
のメカニズムになっていますが戦前は木製だったそうで、人形浄瑠璃や仏像の手足
をかたどった技術により作られていたそうです。

超リアルな義手

 そんなことで、現在まで義肢制作一筋にやってこられました。
いまは機能性を重視したものやロボット的なメカニズムを持ったものまで多種多様
のものがありますが、佐藤技研さんでは内部工学的なものはやらずに、見た目にこ
だわってリアリティを追求してこられました。
表面素材も塩化ビニールからシリコーンになり、ぱっと見ただけでは本物と見分け
がつかないものまでできるようになりました。
 義肢を扱っている会社は数百社あるそうですが、外側の素材をもっぱら作ってい
るところは十数社だとか。その中でも特に佐藤技研さんではリアリティにこだわっ
ておられます。手指や手首を切断された方は「付けるとじゃまになるが、でも、付
けたい」という思いが強く、できるだけ残存指の動きを損なわず、かつリアルに装
飾するとということが求められます。まさに義手製作においての腕の見せどころだ
とおっしゃいます。

いろいろな義手の展示

そして、「相手の身になって、気を配って製作している」とおっしゃる佐藤専務の言葉に、単になくなった部分
を補填するものを作っているというのではなく、少しでも力になってあげたいという優しさを強く感じました。
 リアルな義肢を求めて全国からネットで問い合わせがくるそうです。そして、製品の見積、売上、出荷、売上履歴などの管理
に弊社の販売管理システム『はんばいQ』をお使いいただいています。扱い商品が特殊なものだけに、売上入力も同社特有の方
式で入力できるようにしており、MS-DOSの時代から長いお付き合いをさせていただいております。
 『今、ものづくりに問われていることはなんでしょう? 本当にいいものとは? 品質が良く見栄えがして役に立つものは・・・・。
それは心のこもったものづくり。思いのこもったものづくり。自分の一部と思えるものづくり。そして、ものに魂を込める作り
手には感性が必要です。この感性のものづくりが人の感性も磨き、使い手に思いが伝わるのです。』

本社社屋外観

 いただいた会社案内に書かれていたこの一文が、同社の理念を表していて心を打たれました。なくてはならない企業として、
社会貢献されている同社の末永い発展を祈念いたしております。