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Q-info 第88号 2015年04月発行
        【読者訪問】 

カテゴリー[読者訪問]

読者訪問 第63回

お伺いした会社 株式会社 茂商会
お話を伺った方 代表取締役 奥村 昭彦 様
事業内容     貸しおしぼり業
会社の所在地  〒606-8136 京都市左京区一乗寺東浦町4
連絡先など    TEL:075-791-2809   FAX:075-721-9388
URL        http://kyoto-oshibori-shigeru.com

株式会社茂商会奥村社長
 今回は貸しおしぼり業を営んでおられる茂商会様にお伺いしました。同社は法人化されて40年
だそうで、2代目の奥村社長にお話しをお伺いしました。
当社の『はんばいQ』をMS-DOSの時代からお使いいただいているロングランカスタマーのお一人です。
 先代が京都で最初のおしぼり業をはじめられたのだそうですが、現在京都でがんばっておられる
大手のおしぼり業の社長と同級生だったそうで、お互いに良いライバル意識を持ちながら京都の
おしぼり業界を引っ張ってこられました。

 現在は使い捨ての紙おしぼりが台頭してきており、布製の旧来のおしぼりはじりじり
とシェアを奪われてきています。しかし紙おしぼりと布おしぼりはしっかりと棲み分け
ができていると奥村社長はおっしゃいます。

廉価な居酒屋などは使い捨ての紙おしぼりが主流となってきていますが、少し高級な飲食店や
祇園あたりのバーやクラブでは布おしぼりが中心で、紙おしぼりでは代替できないとおっしゃいます。
確かに、それなりのお店に行って紙おしぼりが出てきたら興ざめになるでしょうね。
ですので、紙おしぼりの台頭で布おしぼりの出荷数量は減ってきているとはいうものの、
しっかりと棲み分けができているので紙おしぼりの普及はそんなに脅威ではないとおっしゃいます。

むしろそれよりも、布おしぼりを使う飲食店の減少とそこの顧客の減少に歯止めがかからないことが
脅威だとおっしゃいます。
確かに祇園あたりの飲み屋さんの客離れ、というかお客の絶対数の減少はバブル以降
歯止めがきかない状況となっています。

工場内の様子 2015-03-16 14.54.30また、飲食店以外にもおしぼりの需要はあります。理美容店、病院、介護施設など新たな需要が
見込めるところもあり、営業活動も欠かせません。

 一方、既存ターゲットでは、たいていのところはどこかの業者が入っているので、無理に
入ろうとして無用な競争を招くよりも、時代の変化に対応すべくお互いに切磋琢磨していくことが
重要だとおっしゃいます。顧客との人間関係をしっかりと構築して顧客を守りながら、
おしぼり以外の、例えばマットのレンタルなども手掛けて売上を確保することが大切だと取扱商品の
拡大にも力を入れておられます。

 昔は京都市内には多くの同業者がいたそうですが、現在は比較的大きな1社と小規模な10社ほどの
業者でバランスが成り立っているとか。

外食産業の変化に晒されながらも既存顧客との関係を大切に、日本にしかない“おしぼり”という文化を
これからも守っていっていただきたいと思います。

株式会社茂商会看板